2013年01月26日

ラッパと塩素、夢のコラボレーション。


・・・怪しい。
実に怪しい。
新型インフルエンザやノロウイルスの脅威と共に急速に巷に溢れ出した塩素系殺菌剤。
塩素そのもののの殺菌能力を今さら疑う気は無いが、それと塩素を利用した商品に疑う余地がないかどうかは別の話のはず。

特に怪しいのはクレベリンシリーズに代表される、置くだけで二酸化塩素を揮発させる商品だ。
塩素というものは本来人体にとって極めて有害な気体であることは中学校のお勉強で習う通り。
安全かつ効果のある商品であると言いたいのであれば、菌やウイルスに対する殺菌能力を有しつつも生物にとって無害な気体濃度を維持しなければならない。
ま、そんなこと不可能だと思うけどいろいろ調べてみたわけだ。
呼び名はほぼクレベリンとするけど、それは呼び分けるのがめんどくさかったのと、類似商品はごく一部を除いてクレベリンシリーズ以下の性能しか持っていないためなので悪しからず。


まず、塩素で消毒するってのがどういう事なのか、意外と知らない人も多いだろう。
並みの菌ならばアルコールで消毒してりゃあいいんだよ。
口に入れようが目に入ろうが多少高濃度で揮発しようがちょっとしみて酔っ払うだけだ。
アルコール超便利。
だけど菌の中にはアルコールじゃ効かないヤツもいるし、アルコールだと効く濃度がちょっとシビアだから、確実に殺菌したい時は塩素を使うってーわけだ。
だからまな板だとかトイレ、雑巾みたいな、菌の種類が多いところによく使われるよな。
それはそれだけ生物に対する影響がデカいという事でもあるんだ。

ちなみに上記で挙げた用途に使われるのは主にハイターやミルトンといった商品で、厳密には次亜塩素酸ナトリウムというものだ。
クレベリンに配合されている二酸化塩素はさらに倍プッシュ、約2.5倍の酸化能力を持っているのでそこんとこよろしく。

で、何にでも効いてスゲー二酸化塩素なんだけど、便利とはちょっと言い難い。
日本の厚生労働省も二酸化塩素をブッ放して空間を消毒する方法を少なくとも1999年に統合された感染症法においては認めていない。
そして2007年に別件で再統合された際もこれに関する記述に変化は無かった。
1999年とか2007年と聞くと古いと感じるかもしれないが、例えば今これが改定されるとしても塩素ガス消毒が推奨されるとは考えられない。
むしろ1999年までは推奨されてたけど、1999年の統合を機に削除されたくらいだからな。
それは塩素ガスの大き過ぎる4つのデメリットにある。

1、特に眼や呼吸器系の粘膜を刺激して炎症を起こす性質。
2、熱、光に対して極めて不安定な性質。
3、金属はもとより、プラスチックまで片っ端から劣化させる性質。
4、汚れが付着した環境に対する殺菌能力はほぼ無い。


特に注目すべきは4。
ウチの客でも「ノロウイルスの感染者が吐いたけどクレベリン置いてるから平気」とか抜かしてる白痴がいたけど、全ッ然意味ねーからな。
二酸化塩素を散布したとしても、それが殺菌消毒するのはあくまで空気中に漂う菌に限っての話で、何かに付着したり混入している状態の菌ウイルスにゃあ効果がねーって事。
環境消毒してーなら原則として清拭消毒。
対象の菌によってアルコールなり塩素系物質なり替えろよと。
あるものぜーんぶ消毒できて無害な物質なんて人類は未だに発見できてねーしできるわけねーんだから無茶言うな。

以上がクレベリンに限らない消毒法のお話。
これを踏まえたうえで個別の話に移ろう。


今日の本題、二酸化塩素による除菌をうたった商品について。
日本においての二酸化塩素は経口摂取による安全性は確認されている。
ただし、せっかくお国が安全性を確認しても馬鹿はこの言葉の意味を正しく捉えられない。
「安全性を確認」というのは、「塩素は安全である」という意味では決してない。
「安全である量を検査のうえ確認した」ということ。
「安全である量を確認してそれを守らなければならないモノ」のことを普通の人間は危険物と呼ぶんだ。

だから、クレベリンのパッケージに書いてある

■二酸化塩素は除菌・消臭成分としての働きがあり、わが国においては小麦粉漂白処理の食品添加および、浄水(水道水など)処理用として使用が認められています。

という無知な客を騙して偽りの安心感を誘うためのこの記述は、安全性において全く無価値な表記であるということだ。
そしてこれはそのまま、クレベリンに対する強烈なブーメランとさえなる。
わが国においては小麦粉漂白処理の食品添加および、浄水(水道水など)処理用として、しかも厳密な濃度管理の下でしか使用が認められていねーんだよ。
乏しい脳味噌で自身が書いた日本語が理解できたら5回くらい死んでから出直せクソラッパめ。

さらに製品特徴。

■置いておくだけで持続的に浮遊するウイルス・細菌を除去し、カビの育成を抑制し、トイレや生ゴミ等の不快な臭いを消臭します。
■ポンと置くだけでインフルエンザ対策です。


だからね、国は殺菌消毒剤としての塩素ガスを認めてないんだってば。
上記の特徴は「純粋二酸化塩素水溶液」に対してのみ表記可能な謳い文句だぜ。
クレベリンのようなゲル生成型の商品に配合されているのは二酸化塩素だけど、樹脂に吸着させた時点でそれは「安定型二酸化塩素」だ
未だに正露丸に縋ってる大幸薬品様(笑)だから知らんかもしれんけど、日本の薬事法ってのは成分ではなく製品ごとに効能を実測しなければならないんだ。

ちょっと分かり難いかもしれないな。
イブプロフェンで例えようか。
イブプロフェンという成分に解熱鎮痛作用があるなんて誰だって知ってることだ。
それでもイブプロフェンを含む薬を新しく売りたいなら「『その商品の』イブプロフェンの効果がちゃんと出ているか」を商品ごとにきっちり測定しなきゃならないんだ。
イブA錠と同じ一日量三回150mgのイブプロフェンが入った新しい薬でも、イブAと同じ効能を謳えるほどの効果を発揮するかどうかはしっかり調べなくちゃならない。
同じように、二酸化塩素に成分としての殺菌消毒効果があるからといって、「クレベリンに配合されている二酸化塩素」が同じ効果を有するかどうかはきっちり調べなきゃいけないし、調べていないうちはこういう表記をしてはいけないはずなんだよな。
安定させるために構造を変えているなら余計に、効果が無いかもしれないし、逆に強くなったり本来は無かったはずの性質を獲得して従来の二酸化塩素と同じ使い方をしてはマズいかもしれないんだ。

さらにイカンのは「ウイルス・菌・ニオイを除去」というフレーズ。
だから日本の薬事法ははこういう殺菌消毒剤を認めてないんだってば。
「殺菌消毒」とは書いてないけど、それを誘導または連想させる表記ってどーなのよ。
どーなのよっつーかダメなんだけど。
こんな誘導ですらアウトなのに「インフルエンザ対策」なんてもう問答無用斬り捨て御免だ。
自社基準でもいいから各個のウイルスとその活性について調べたのかな?とも思って大幸薬品のホームページ覗いてみたけどそんな検査してねーし。
もうほんと何がしたいのよこのアホは。


まだだ、まだ終わらんよ。
さらに追撃。

参考資料:独立行政法人 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20101111_1.pdf#search='%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E8%A1%8C%E6%94%BFB3%95%E4%BA%BA+%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC+%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E5%A1%A9%E7%B4%A0'

一般家庭で時間当たりの空気中の濃度を調べるのは無茶があるからね。
ある資料は利用しよう。
ここでは主要9銘柄について調査してくれている。
PDFファイルなんて公式ブラクラなんざ開けるかクソがという野郎のために必要なところは画像でうpしてやんよ。

1.jpg

2.jpg

3.jpg

4.jpg

5.jpg

まず注目すべきは図3の二酸化塩素開放速度。
うwwっはwwwNo6すげえwwwwwwww
さwwすwがwwwウイルスバスターwwwwwwww
ウイルスどころか守るべき対象まで危険に晒すとか、某アンチウイルスソフトをリスペクトしすぎだ。

他のゲルタイプ及び錠剤タイプは価値なし。
ゲル生成タイプ3種のうちNo6は過剰で、No7のクレベリンゲル及びNo8のパルエックスジーのみが論ずるに値するということまでは理解できるだろう。
ちなみにウイルスバスターの一日後、0.46ppmってのは最初の図の通り、文句なしで化学汚染された環境と同レベルだから買ったヤツはマジで気を付けろよ。
そうでなくとも0.1ppmだってパッと見は許容範囲じゃんと思うかも知れんけど、これはこの環境で働く上での基準だからな。
具体的には「労働時間が8時間/日及び40時間/週」での数値だ。
こんな濃度の環境で人間が生活することなんて想定されてねーんだからな。


現状で言えるのはこんなところだ。
何度も言うが二酸化塩素で空気中に漂うウイルスをどこまで殺せるかなんて、そもそもそんな使い方認められてないんだから基準が無い。
ただ、まあ参考程度に。
二酸化塩素の約0.4倍の酸化能力を持つ次亜塩素酸ナトリウムでのお話。
この場合、例えばノロウイルス患者による嘔吐物及び接触箇所の清掃には0.1〜0.5%、1000〜5000ppmの溶液によって消毒するとされている。
こんな相手をいくら空気中だからって、果たして人体に影響のない濃度で殲滅できるものかね。

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ほんと、ダメとは言い辛いけど決して良くない商品ばかりだなクソラッパ。
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posted by 猫耳将軍 at 11:47| 北海道 ☔| Comment(17) | TrackBack(0) | 科学技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月06日

韓国は目立つために莫大な予算を費やして自国アイドルをゴリ押した。


一方、日本のアイドルはコインを賽銭箱に投げ込んだ、ってね。
有名なコピペだ。

あけおめー。

【中韓で批判…AKBメンバーが靖国神社へ初詣】
http://news.livedoor.com/article/detail/7285999/


今年一発目のネタとしてはえっらく俗っぽい記事だけど、まあAKBがどこに初詣行こうが知ったこっちゃない。
おいらがカチンと来たのは、これに関わるコメントだ。

「別にA級戦犯を詣でたわけじゃないんだから良くね?」

こういう類の意見は以前からチラチラと目に付いてはいたんだよ。
ヘタすりゃワイドショーのゲストまでもがこういう旨の発言をしちゃったり。
別にそいつの主義思想はどうでもいいのよ、激しく軽蔑するだけだから。
本当に気に入らないのは

まさかテメェらA級を「永久戦犯」だとか「極悪戦時犯罪人」とかの意味で捉えてねぇだろうな?

ってところだ。


1945年8月、日本はポツダム宣言を受諾し敗戦が決まった。
ポツダム宣言には第十項に戦犯処罰規定ってのがあって、それを元に極東国際軍事裁判では

(イ)「平和ニ対スル罪」
(ロ)「通例ノ戦争犯罪」
(ハ)「人道ニ対スル罪」


と、大きく3つに分類されたんだ。
このイロハはもちろん日本語訳で、訴えたのは連合国なわけだから原文ではABC、つまりA〜C級戦犯ってわけだ。

で、実際の裁判での各級戦犯の扱いについて。

A級戦犯とは
「平和ニ対スル罪即チ、宣戦ヲ布告セル又ハ布告セザル侵略戦争、若ハ国際法、条約、協定又ハ誓約ニ違反セル戦争ノ計画、準備、開始、又ハ遂行、若ハ右諸行為ノ何レカヲ達成スル為メノ共通ノ計画又ハ共同謀議ヘノ参加」
という罪を犯したとして有罪判決を受けた人たちのことだ。
現代語約すっと
「戦争の準備、計画、開始し、遂行、そしてそのための会議やらに参加したような奴ら」
ってところだろうか。
もっとぶっちゃけると幹部クラスってことなんだろうな。

B級戦犯はそのまま。
いくら戦争とはいえ条約にもとづいてやっちゃいけない事もあるんだぜ。
捕虜をブッ殺したりとかな。
今も昔も毛党がよくやってる事だ。

C級戦犯はこれまた特殊で、あらかたの罪はBに集約されているにも関わらずわざわざその範囲を拡大するためのものだろうな。
実際の裁判でフタを開けてみると時、所、人全てにおいてが適用範囲というメチャクチャなもんだった。
さらに罪の範囲は殺人、殲滅、奴隷的虐使、追放、その他の非人道的行為、そして政治的人種的理由にもとづく迫害行為。
アタマ沸いてんじゃねぇのかこいつら、戦争で人殺すなってか?

まあ通常の戦犯が既にB級としてあるのに、他にAやCがある時点で異常な裁判だってのが分かりそうなもんだろ?
A級とC級戦犯ってのはこの太平洋戦争の敗戦国用に作られた追加ペナルティだ。
特にC級、これはナチスドイツ用に作られたものだろう。
ホロコーストを裁くにはここまで範囲を広げなくてはならかった、つまり「戦前」から「自国内」において「自国民」に対する虐殺を行っていたんだから、そこまで範囲を広げて裁いてやんよと。

・・・こんなところか。
今回はABCが罪の軽重ではないよーという事を理解して貰えればいいや。
この先は新年一発目からするような軽い話じゃなくなるしね。
だいたいAKBの奴らのどこをどう見たら政治的背景なんて考えられるようなアタマを持ってるように見えるんだ?
近場の神社に初詣行って何が悪いんだか。
んな事言うならそこそこのクラスの神社でも邪神やら破壊神祀ってる神社なんて腐るほどあんだぞ。

んじゃ、ことよろー。

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今年は世界平和を叫ぶだけで戦争や平和が何なのかを考えないヤツにとって厳しい一年でありますように。
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posted by 猫耳将軍 at 11:58| Comment(15) | TrackBack(0) | 政治?経済? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする