2012年02月17日

「刹那」を捕捉せよ


かなりはっちゃけ過ぎたので、当分は間隔を空けようと思っていたオカルトカテゴリの更新。
あまりにも自分の妄想にぴったりのお話を発見してしまったので予定を変更する。

心霊写真を知らない人はいないと思う。
時間という通常では止めることはおろか速さを変えることさえ適わないもののひとコマを切り抜いて保存する写真。
そのひとコマに、ごく稀にだが理屈では合理的に解釈できないモノ、状態、現象が写りこむ事があるらしい。
そこにあるはずのないものが写ったり、あるはずのものが無かったり・・・。

人間には独自の知性があり、知性によって生きている。
知性があるために経験を求め、その経験をよせ集めて常識を作る。
だから、常識が通用しないことが起こるという事はそれまでの経験を否定せねばならず、経験測の崩壊は知性の崩壊、即ち死に直結する。
つまり、常識から外れたことに人間は強い恐怖を感じるはずだ。

だから、そこにあるはずの脚が無い人が写っている写真も、決して自分に直接の実害は無いはずなのに、怖い。
とても人が入れない隙間からこちらを覗くモノが写っていたなら、「こんな隙間には誰も入れない」という常識が崩れるので、怖い。
これがフィクションならば「それはそれ、これはこれ」と呪いでも怨霊でもモンスターでも何でもござれと割り切れるが、写真が切り取るのは紛れもなくおいらたちが生活するこの時間のいつか、この空間のどこかだ。
ごくごく一瞬のことであっても、写真に写っているソレはいつか、どこかのこの世界で起こったはずの事という事になってしまう。
いくら己が備えた常識が重厚なものであっても、現にこの世界で一度でも起こってしまったのであれば何の意味も持たず、逆に次の瞬間から自分の真後ろで起こっても不思議の無い「事実」となる。


うっひょー。考えただけでこええー。
夜中にお風呂で頭洗ってる時とかにふと思い出すと死ねるわ。
このように、写真はヒトを怖がらせるには極めて有効なツールであり、だからこそ偽造やコラも盛んに行われているのだろうね。
逆に絵や文章は「フィクション」という壁があるため、いかにその世界観に読み手を感情移入させるかが腕の見せ所だ。
話が逸れた。
実は冒頭で偉そうに書いた内容、一箇所だけおいらの妄想と異なる部分がある。
それは「時間は連続している」という点。

三次元の存在であるおいら達が好き勝手に干渉できるのは三次元まで。
四次元の要素である「時間」は三次元の存在には決して知覚も干渉もできない。
でもそれだと不便だから、人間は天体の動きや時計、腹の減り具合など様々な方法を用いて「なんとなくの時間」を代用的に知覚する。
それは感覚であって、本当のところは誰も知覚なんてできない、だからあくまで代用。
時間が四次元の要素であることは「時間は連続している」という話とは何の関係もない。
連続しているとしか思えないほど細かいフレーム数でコマ送りされているのかもしれないし、「写真」という1コマを切り取れる手段がある以上、時間はコマ送りであると考えるほうが自然だ。
少なくとも妄想力旺盛な中二病全盛期のおいらはそう考えて疑わなかったし、今でもわりと合ってるんじゃね?と思っている。
そんなおいらの妄想を後押しするお話を見つけてしまった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E6%99%82%E9%96%93

定義の名前を「プランク時間」と言うらしい。
まず読んだ感想。
一応リンク先を提示したけど、理解しようとは思わないほうが良いと思う。
こんなクソブログ読んでるような人が理解できる話じゃないだろうし、おいらも理解できてない。

それでも理解できてないなりに説明するとだ。
今の人類はすんげー正確な時計を持ってるんだけど、その時計の時間を利用して光の速さを計測したところ、どうしても光のカタログスペックとの一定の誤差が出たんだな。
普通に考えると、この場合の選択肢は3つ。
1、時計が間違ってる 2、光速の概念が間違ってる 3、どっちも間違ってる
でも、どうやってもこの一定の誤差が変わらなかった。
この1〜3のどれかが原因ならば計測方法を変えれば誤差もズレるはずで、どうやっても一定という事は有り得ない。
そこで出てきたのが第四の選択肢だ。

4、光や時間にはこれまでの時計では計測不能なくらいのごく微小な要素が干渉している

そんなこんなで作られた定義こそが「プランク時間」。
これを定義するという事は、要するに「時間の流れの1コマ」を定義することに等しい。
ずばり、1秒=1.855×10^43プランク時間(=tp)
そこから逆算すると、1tp=5.39121×10^44 秒
時間は0.00000000000000000000000000000000000000539121秒を1コマとして流れている!という事だな。
うーん、理解してないから否定も肯定もできねー。
仏教用語としての「刹那」の概念みてーだ。

理解できねーけど、光の速度に影響が出るということはおいら達にも知覚ができ得るはずという事だな。
つまり、時間には一秒あたり0.00000000000000000000000000000000000000539121秒の「隙間」が存在するという事だ。
もし、その「隙間」を偶然にも写真が切り取ってしまったとしたら。
・・・そこにはどんな「常識的な世界」が写っているんだろうねぇ。


いつもこのブログを読んでくれてる人は分かるだろうけど、これは理解不能な文字通りオカルトを両手放しで認めるものではないぞ。
なんせ、この「隙間」の世界を写せる確率は単純計算で1秒あたり1/1855000000000000000000000000000000000000000だ。
人類有史以来で撮られた写真を全部集めてみても、この数には何十ケタ足りないことか。
それこそ「おいらに知覚できることではない」さね。

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そりゃあ0.00000000000000000000000000000000000000539121秒だけ足が消えてても誰も気付かないよなー。
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posted by 猫耳将軍 at 12:04| Comment(12) | TrackBack(0) | オカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月17日

とある未来の禁則事項

img1.png

意を決してオカルトに手を出してみたのだけど、思ったより新規さんウケも良かったようでひと安心。
滅亡説関連のキーワードもグーグル先生の検索ランキングで地味ーに伸びてきてるって事は、全く興味の無い一般人にも広まり始めたって事だろうか。
今回は前回に引き続き、2012年地球滅亡論の第二回
前回とは違って撫で斬りにしただけで消し飛ぶような諸説にそれぞれ触れてみるよー。

【ベテルギウス爆発説】
ご存知オリオン座の右腕にして冬の大三角形の一角。
地球からの距離640光年のこの星が、もうすぐ寿命を迎える。
地球のお偉い方々が診断した結果、ベテルギウスの余命は明日〜百万年程度
たったひと呼吸の違いで百万年の誤差が出る辺りは流石だけど、明日寿命を迎えてもおかしくないそうだ。
640光年という距離を鑑みれば、今観測できているのは640年前の姿であり、実際には既に死んでいるかもしれない。

問題はその死に様だ。
全天で三番目に大きく目視観測できるだけあって、もしベテルギウスが太陽の位置にあったとすれば、その表面は木星の公転軌道のやや内側くらいだ。
このように大きく、重い星は激しく核融合を起こすため恒星としては極めて短命だ。
核融合反応と共に肥大化、重量化した星体は、ある時をもって今度はその自重に耐えられずに縮小を始めるが、それが極まり原子の形を保てなくなった時に大きな爆発を起こす。
これを超新星爆発と呼び、太陽フレアなんぞ比較にもならないエネルギーを辺り一帯に撒き散らす事になる。
640光年も離れていればそのエネルギーそのものの影響は軽微のはずだが、この時に撒き散らされるのは物質的エネルギーだけではない。
超新星爆発とは原子の体を保てなくなった原子による爆発であり、当然ながら放射線を伴う。
その威力はおよその計算上だが
・半径5光年以内の惑星に住む生命体は絶滅
・25光年以内の惑星に住む生命体は半数が死亡
・50光年以内の惑星に住む生命体は壊滅的な打撃

と予想されている。
地球にいる生物が基準なんだろうけど、近くにいればまず無事じゃ済まなそうだ。
対岸の火事で良かったね。
また、このガンマ線バーストは恒星の自転軸から2度の範囲に指向性を持って放射されるそうだけど、地球の位置はベテルギウスの自転軸から20度の位置にある。
当たらないし、当たったとしても損害は軽微。
それに明日起こってもおかしくない爆発が2012年12月と時期を限定するに足る根拠は何も無い。
せっかく何十億年に一度の、しかも肉眼で観測できる天体ショーを破滅の予兆とは野暮な話だ。

ちなみに、超新星爆発を起こされると本当に地球がヤバい恒星は約8光年の位置にあるシリウスと、約25光年のベガ。
星の性質的にどちらも超新星爆発は起こさないタイプとされているが、果たして。


【第十惑星説】
近年になって「惑星」のカテゴリから除外されてしまった冥王星だが、この冥王星よりさらに外側にあって冥王星より大きな十番目の惑星の存在が既に確認されている。
それとは別に、実際に存在が確認される以前にも冥王星の外側、言わば仮想第十惑星の存在は遥か昔から妄想されていた。
便宜上「惑星X」と呼称していたので、そちらの名前の方が通りが良いかもしれない。

天文技術が発達する以前にも様々な古代文明が冥王星より外側に周回軌道を持つ巨大天体の存在を認めているため、マヤ文明に起源を持つ2012年滅亡説との相性も良い。
・・・各古代文明謹製の第十惑星のほとんどが、現代の技術によって彗星等のイレギュラー天体との誤認であると検証されてしまっている事に目をつぶれば、だが。

その中でも半ば妄想を語るうちにいつの間にか真実として語られるようになってしまった仮想惑星で「惑星ニビル」というものがある。
今から5000年前の古代シュメール人が遺した粘土板に記されていた天体であり
E3838BE38393E383ABE381AEE4BD8DE7BDAE.jpg
こんな感じの極端に歪な楕円軌道で3600年かけて太陽を周回しているとされている。
その質量は地球の4〜8倍であり、そんな質量を持った天体が地球に近づけば地球への影響は必至であると。
ここまでが常時電波を受信しているキチガイの言い分。

ここからが常識的に考えた言い分。
まずこの惑星ニビルが載っていたとされる粘土板とはメソポタミア文明によって創作された創世記のことだ。
この創世記に登場するアヌンナキという野郎が人間を創ったとされるのだが、そのアヌンナキは「ニビル」という場所からやってきたと書かれているそうだ。
ここだけ聞くと旧約聖書の創世記そっくりだけど、コレが創作されたのはキリストが生まれる3000年前。
しかしこのシュメール創世記は他にも旧約聖書と酷似した点がかなり見られる。
むしろ聖書がパクリ(良く言えば「影響を受けた」)の可能性大なのは有名な話。
そのうちの一つが「洪水物語」であり、洪水の規模もそっくりなら洪水から逃れるために用意された「ウトナピシュテムの柩」の設定も「ノアの箱舟」にそっくり
さらに、創世記に編集されている「洪水物語」は「ギルガメッシュ叙事詩」にもオマージュされている。
おっさんには「ドルアーガの塔」、ゆとりには「Fateの金ぴか慢心王」と言えば通りが良いか。
叙事詩に記されている神様がボコボコ登場するお伽話の信憑性はともかく、彼の半生を12の粘土板に編じたものがギルガメッシュ叙事詩であり、その内容は伝記と言うよりは教訓を重視した寓話に近い。
しかし1980年代になってウル王朝の墓から初代ウル王の遺体が発見された事により「最古の英雄ギルガメッシュは実在した!」とほざく阿呆の声が一気に大きくなった。
そしてその阿呆共の中では
ギル様が実在!→ギル様叙事詩は真実!→オマージュ元の創世記も真実!→ニビルは実在した!→ニビルとは第十惑星惑星ニビルのことだ!
とまぁ、トントン拍子に苦しいこじ付けの連鎖をやらかしたんだな。
普通なら
ギル様実在!→でも叙事詩は誇張だろww
      →オマージュはオマージュなんだし元ネタが現実である必要ねーだろwww
      →架空の書記の架空の地名が実在とかwww
      →そもそもニビルが別の惑星なんて記述どこにあるんだよwww

と、一笑に付せそうなものなんだけど・・・。

日本においては八咫鏡、八尺瓊勾玉、天叢雲剣(草薙剣)と神代からなる三種の神器が現存していて、しかもその所在も明らかになっているワケだが。
この救いようのない阿呆共はスサノオもアマテラスもヤマタノオロチさえも実際にあった事とか吐かすつもりなのだろうか。
だとすれば、一薙ぎしただけで地図を書き換える程の威力を持つ剣の形状をしたお手軽戦略兵器が皇室に代々継承されている危険性についてはどう考えているのだろう。
存在しない仮想惑星よりも、東京のお堀の中にある戦略兵器の方がよっぽど怖いわ。


【天体直列説・1】
2012年5月21日に数十年ぶりに日本でも観測できるかなり正確な金環食が起こる予定と言われている。
この時の金環食が太陽、月、地球だけでなく遥か彼方の「プレアデス星団」までもが直列に並ぶそうで、そのエネルギーが12月の滅亡の契機になる!という説だ。
全くもって荒唐無稽であり、そんなもんが直列に並んだところで太陽や月の影響に比べればカスも同然
だいたい1999年に起こった太陽系グランドクロスでもなーーんの問題も生じなかったんだから、400光年彼方の星のカタマリがどこにあろうが地球の知ったこっちゃない。
そんなくだらねぇ話のためにわざわざ遠くの他人をダシにするくらいなら普通に金環日食を楽しめよ。
お前らだってメキシコ在住のホセ・ロドリゲスさん(独身・56歳)に「あんたの一挙手一投足が気になって夜も寝られません!」とかいきなり言われてもリアクションに困るだろうが。
それと同じだ。


【天体直列説・2】
12月21日から22日頃(冬至)に、地球から見て銀河系の中心とされるいて座、太陽、地球が大体一直線に並ぶ事で起こるとされている滅亡説。
おお、よく頑張ってこじ付けたじゃん。日付けだけはぴったりだ。
この現象が起こる確率自体は一万三千年に一度ってんだからアクエリオンもビックリ。
でも相手がいて座ってお前・・・大雑把にも程があるだろ。
いて座は12個の星からなる星座だけど、まさか12個全部が地球から同じ距離だとか思ってないだろうな。
全っ然バラバラの星をたまたま人間様が星座にしただけで、そのたまたま出来た一塊が太陽と直列になったからどうだっつーのよ。
しかも「いて座」なんつーある程度の範囲があって、かつ動きの遅いものをを対象にしちまったもんだから、2012年12月21日からプラスマイナス数百年の冬至は毎年直列なんだよね
これ、いつ滅びりゃあいいんだ?
空気読んで年末あたりいっちょイっとく?
地球ってそんなにノリ良いヤツだったっけ。


【アセンション説】
これまで紹介した説と絡め、それを原因とした何らかのトンデモエネルギーが人類を覚醒させてより高次元の存在にナントカカントカ。
論理的裏付け皆無。
特別に取り上げる価値無し。


・・・もう無いよね。たぶん。
アセンションと似たり寄ったりの「人類は滅ぶ!ただし理由はない!」以外の滅亡説が他にもあったら是非ともコメントでよろしくオナシャス。
一応念のため、ついでに触れておくと、自称未来人のジョン・タイター、ジュセリーノ・ダ・ルース、ジョー・マクモニーグルらは共に2012年に関して滅亡の預言はない。
2012年滅亡説って20年前には既にあったんだから、彼らがメシのタネにするには格好の話題だったはずだが。
彼らもメディアに露出しながら「禁則事項です!」とでも連呼してりゃあまだ可愛げもあっただろうに。

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肉眼で超新星爆発とか胸熱。
もしかして来年あたりにはオリオン座なくなってるかもな。

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posted by 猫耳将軍 at 18:11| Comment(23) | オカルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月08日

14年ぶりの破滅の予感!


明けまして2012年。
2012年になったら絶対にやってやろうというネタがあった。
その名も『2012年人類滅亡説』
かの有名なノストラダムスの大予言の後釜とも言える地球滅亡論だ。

「マヤ暦」という、今から1500年ほど昔にメキシコ南部辺りで興ったマヤ文明において使われていた暦に端を発する。
その暦は現在使用されている周期とは異なる単位の周期を複数持つのだが「2012年12月21日〜23日の間辺りでそのうちの一つの周期が終わりを迎える」という事からこのような滅亡論が浮上したようだ。
しかし何のことはない、太陽暦においてもマヤ暦ほどじゃなくても複数の周期はある。
地上から見て太陽が全天を一周するのを一日。
一日が7つ集まって一週間。
(これは聖書の神による創世が元ネタで、天文学的な意味は無いが)
約30日で一ヶ月。
一ヶ月が12集まって一年
、それだけの話だ。
今回ひとつの区切りを迎える暦は187万2000日=約5200年という膨大な単位だったというだけの話。
これだけ大きな単位の一区切りをたまたまおいら達が生きているうちに迎えるという偶然はあるけど、それ自体はただの偶然であって滅亡の理由足りえる話ではない。
現にマヤ暦は2012年の区切りで終わるわけではなく、その後の暦も普通に存在する
また、マヤ文明は9世紀ごろに大きく衰退し、16世紀末ごろスペインの侵攻を受け完全に滅亡したとされているが、人類の滅亡を予見できる技術力がありながら己の滅亡に一つの区切りを入れていない事にも矛盾が生じる。
これらの事から他に付随する説はともかくとして、少なくともマヤ暦そのものに滅亡の可能性を見る事自体は無意味に近いだろうという推測が成り立つはずだ。

1999年以外にも人類滅亡は幾度と無く予言されてきた。
しかしまさに今、この人の世が何事もなく存在している事からも分かる通りそのどれもが外れ、それどころか興味を持たない人にとっては与り知らぬ所で「その日」を迎えた予言ばかりだ。
そんな中で、なぜこのマヤ暦発祥の「2012年」がこれほどまでに大掛かりな力を得る事になったのだろうか。
それはマヤ文明の持っていた高度な天文学技術の賜物だろう。
マヤ暦の中には一年は360日と、それに儀礼的な意味合いを持つ5日を付け足して365日を1サイクルとする暦も用いていた。
その一年当たりの誤差は約17秒
現代の電波時計に基づいて計測された一年とたった17秒しか誤差の無い千年以上昔の時系概念ってのは、滅亡論を信じたくて仕方の無い人種にとっては実にロマン溢れる切っ掛けだった事だろう。
しかし、それだけ正確な暦の終わりを「ただ別個の事象」として捉えるか、そこに「それだけじゃなく何かあるはずだ!」という付加価値を無理矢理見出すかは大きな違いだ。
ましてそれが人類滅亡なんて話になれば、「ちょっとした付加価値」で済ませる訳にはいかなくなる。
そんな「ハレの日だから今日はごちそうにしよう!」と同レベルの気軽さで滅ぼされてたまるかってんだ。


さて、前述の通りおいらはマヤ暦に端を発する滅亡論はたかが付加価値であると結論付けた訳だけど。
その切っ掛けが「天文学的な正確さ」なだけあってその付加価値も天文学的なお話が多い。
そのラインナップをちらっと見ただけでも銀河の中心だとか太陽フレアだとか第十惑星だとか、あまりに規模が大きく、その場のノリと勢いだけで信じ込まされてしまいそうな話も多い。
だが所詮はたかが付加価値。
冷静に落ち着いて眺めれば、実に馬鹿らしもとい、可愛らしい中二の如き妄想ばかりだ。


・フォトンベルト説
2012年に地球が宇宙空間に存在するフォトン(=光子)の集合体であるフォトンベルトに突入する事によって発生する強力な電磁波により、太陽や地球の活動に大きな影響が出て電子機器が使用不能になるという説。
また、20世紀末から異常気象や地震が頻発しているのは地球がフォトンベルトに入り始めたからと主張する亜説もある。

まず、フォトン=光子というものは実在するが、光子が特定箇所に集合して帯状の体を成すという事からして起こり得ない事象だ。
フォトンと書けばその実態を知らぬ者からすれば実に中二心をくすぐる響きだが、何の事は無い「光」の別名のことだ。
核分裂の記事で紹介した通り、光は「粒子と波」両方の性質を持つ。
そのうちの「光=粒子」として扱い計算する場合においてのみ、光を光子と呼ぶだけ。
そして光は空間において光速で直進する性質を持つので、それに反して何らかの指向性を得て「帯」を成すことは有り得ない。
懐中電灯で照らした場所がいつまでも明るいままでいるようなものだ。
光子が発生するためには光源があるはずであり、惑星をすっぽり覆うほどの光源ならばそれは恒星以外に無い。
ましてこの空想上のフォトンベルトは地球が突入してから脱出するまで実に2000年を要するとされている。
それだけの規模の「すっげぇ光ってる空間」があと一年足らずの場所にまで来ているのであれば、これはもう肉眼で見えない方がおかしいだろ。
まして「光子」に分類される光がそれ自体で電磁波を伴うという事実も無い。
何から何まで無いない尽くしのこんな雑な話が2012年滅亡説の筆頭を担っているのだから笑わせる。


・太陽フレア説
太陽表面で時たま起こる爆発をフレアと呼ぶのだが、このフレアの熱量は広島型原子爆弾の約1000万倍に達する。
この時に起こる太陽風と呼ばれる時速100万キロ以上の爆風と、そこに含まれる紫外線や磁気嵐がオゾン層の急速な破壊や、ひいては地上の生物や電子器機に悪影響を与えるという説。

これは先ほどのフォトンベルト説とうって変わって、現実に起こり得る話だ。
太陽は一定の周期によってその活動を強めたり弱めたりしているという観測データがある。
この周期を観測する上で重要な目安となるのが太陽の「黒点」と呼ばれる周囲より温度の低い部分だ。
太陽の活動が活発になってくるとこの黒点の境界付近でよくフレアが起こるのだが、面倒なことに今回太陽が極大期を迎える時、この黒点が地球の方を向く位置にある可能性が高いと言われている。

実はこの太陽フレア、2003年にもちょっとしたニュースになっている。
フレアの強さを表す表現で最も強いフレアを「Xクラス」と呼ぶのだが、このXクラスのフレアが2003年に起こっているのだ。
この時はその方向がずれていた事もあり地球に大した影響も及ぼさずに終わったのだが、実はこの時の太陽活動自体は低調期とされていた。
そこまで大きな活動は無いだろうと思われていた所にXクラスのフレアが起きた訳だ。
それまで確認されていた太陽の周期は11年、80年の周期であり、2003年はそのどちらの極大期からも外れていた。
しかし現実にXクラスのフレアは起こったわけで、それを切っ掛けに調べ直してみると、どうやら8、900年周期のデカいサイクルもあるんじゃねーの?という説が出てきたんだな。
それまでも仮説程度には認識されていた数百〜千年規模のサイクルだけど、ここでやっと現実味を帯びてきたわけだ。
で、調べるうちに分かったのは、どうやらこの極大期を超える「グランド極大期」(科学者の命名センスも十分に中二くせーよな)を迎えるのが2010〜2013年初頭じゃね?という計算結果が出たそうな。

参考URL:宇宙天気予報センター http://swc.nict.go.jp/contents/index.php

・・・ってもう既にグランド極大期に突入してんじゃん。
フレアが危険なことには変わりないけど、範囲も年単位で2012年12月22日みたいな日付けまで指定する根拠は何も無い
これが太陽フレアとグランド極大期のみの話として聞いていれば、多くの人が抱く感情はきっと
「へー、そうなんだよく分からないけど怖いねー」程度のものだっただろう。
そこに「すんげぇ精度の天文学技術を持つマヤ文明のカレンダーもそこで終わってるんだよ!!」とキバヤシ風に付け加える事で、科学だけでは解決のしようのない怖さを持つことになる。
そこに混ぜられた情報が事実である必要は既に無く、「事実であるかのように」見えさえすれば良いのだから、それはやはりただの付加価値に過ぎないのだろう。

ちなみに太陽と地球の距離は約1億5000万km。
時速100万キロの太陽風がまっすぐ地球に向かったとして地球に届くのは150時間後、つまり6日と6時間
全財産銀行から引き出して豪遊する時間は十分にあるので、見切り発車で早まったマネはしないように。
kibayasi.jpg
この二つが2012年12月22日人類滅亡説の主翼を担っているものだ。
片方は範囲が広すぎて日付けを設定する根拠に乏しくもう片方に至っては前提からして大間違い
『予言はいつも過去形で語られる』とはよく言ったものだ。

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根っこから人生に絶望してるくせに、テメェで人生を終わらせる度胸も無い。
そんなヘタレの破滅願望にいちいち世界を巻き込むんじゃねぇよ。

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