2011年10月06日

信じるだけでは救われぬ。

今回は予定を繰り下げていたハンドクリームについての続きをやっていく。
おいらは前々回の最後に「ハンドクリームそのものを使う意味があまり無い」というような事を書いたと思うが
あれは比喩表現とかではなく、そのままの意味だ。

まず前置きとして、今回の記事でおいらが「ハンドクリーム」という単語を使った場合、それは尿素非配合のハンドクリームの事だと脳内補完して欲しい。
尿素配合のクリームは「尿素クリーム」と区別して表記する。

まずはハンドクリームを使う客は何を求めているのかを考えてみよう。
ひび、あかぎれ、荒れなどの「表皮の何らかのトラブル改善」を目的としているはずだ。
そして、ここで言う大部分の客の求める「改善」とは「治癒」であり「現状維持」ではない
ハンドクリームを買ったヤツは「これで手荒れが治る」と思って買っているのだ。
ここに一般人の薬事法に対する認識の隔たりが現れている。
大部分のハンドクリームは「医薬部外品」だが、この医薬部外品が手荒れという症状を「治癒」してくれると勝手に信じ込んでいるのだ。
この場合の「治癒」とは、真皮に達する創傷を自然回復以上の早さで回復させ、すり減った角層をこれまた自然状態よりも早く再生させるという事を意味する。
客はこんな無茶な話をハンドクリームに求めているのだ。
これでは一生かけても客がハンドクリームに満足する事は無いだろう。

星の数ほどあるハンドクリームを一纏めにする事は難しいが、敢えてまとめるとすれば
ハンドクリームとは水、油、グリチルリチン酸、ビタミンC・E、それと保湿を目的としたヒアルロン酸
これらをベースに、アロエだのセラミドだの蛇足という名のオリジナル添加物をブチ込んで完成するのがハンドクリームという製品だ。
添加物にはもちろん、ベースとして配合されている物質にも今回の使う意味での「治癒」をしてくれる成分は無い。
ウソの表記に騙されたのであればともかく、医薬部外品が「治癒・治療」を謳っている製品を今のところおいらは見たことが無い。
謳っていない効果を期待するのは無茶な話であり、無知な消費者特有の悪癖とも言える。

これまで何度か企業による「意図的なミスリード」を扱いはしたが、大前提として全ての日本の法律は、日本人である以上「知る義務があるもの」だ
薬事法だってその例外ではない。
法律を知っている人間がミスリードを誘う企業に対して「おいおい、それはモラルに反するだろう」と苦言を呈すのと
法律を知らない人間がそれを見て「そうだそうだ!企業は無知なおいらを騙すな!」と言うのはかなり意味合いが異なる。
この場合の企業はモラルに反しているが違法ではないし、必要以上に分かり易く表記する義務も無い。
合いの手を入れるだけで知る努力をしない阿呆も法律に反してはいないが、薬事法を知ろうとする義務を果たしておらず、モラル以前の話だ。
本来ならば「大正トンプク」の時に書くべき話だったが、流石にそんな事くらい誰だって分かってるだろと思い省略していた。
某コミュニティを見るに、ここを履き違えている輩が大量に発生し、まともな人間の議論を妨げているようなのでこの機会に書き加えておく。

じゃあ今回のケースでは、どうして治しもしねぇのに効能として書いているのだろうか。
ここが客が勝手に勘違いしている所でもある。
薬事法における医薬品とは「疾病の診断、治療又は予防する物」「身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物」があるだけの話で
勝手に勘違いしている客はハンドクリームを前者と思い込み、売る側は後者として売っているだけの話だ。
油やビタミン、保湿成分がすり減ったり硬質化した角質(構造)に入り込み、保湿性と柔軟性(機能)を持たせるのだから
医薬品の下位互換である医薬部外品を名乗る事に何の問題も無いという事だ。
法律知らない阿呆は損するだけ。

じゃあ、今抱えているこの手荒れは一生治らないのか?
そんな事は無い。
それが体質によるものでない限りは手荒れの原因があるはずで、原因が無くなれば自然治癒力によって回復するというのが道理だ。
この当たり前の考え方ができないばかりに、毎年この時期になるとハンドクリームを手放せない人が増殖する事になる。

ざっくり行こう。
手荒れの原因なんざ三つしか無ぇ。
気候!お湯!界面活性剤!これだけ!

気候に関しては日本なんだから仕方がない。
冬は寒くて乾燥するのが日本のあるべき姿であって、これを避ける術は無いから諦めろ。
それにこの気候による乾燥なんて残り二つの原因に比べれば誤差でしかない。

次にお湯だが、これは感覚的にも理解できるはずだ。
油ギトギトの食器を洗うなら誰だってお湯で洗うだろ?
油脂は温度を高めると粘性を失い、よく流れる。
この時に皮膚において保湿コントロールを行っている油脂まで流れるという事を想像するのは難しい事ではないはずだ。

そして最終兵器、界面活性剤
別名は洗剤、石鹸。
とても身近なものだけど、実はこいつの性質はかなり特異なものだ。
こいつは油と結び付くための手と、水と結び付くための手という二種類の手を持っている。
この二種類の手が、本来であれば弾かれるはずの水で油汚れを洗い流すという離れ業を可能にしている。
さて、この界面活性剤は皮膚の中にある油脂は見逃してくれるかな?
まして水が冷たいからってお湯と洗剤のコンボを素手でやらかそうなんて、正気の沙汰とは思えないぜ。

温水と界面活性剤。
これが手荒れの大きな要因であり、油脂を洗い流すために使うだけあってその威力は絶大だ。
この世に存在する如何なるハンドクリームを使ったところで、この原因を断たない限り手荒れが回復する事は無いと断言できる。
ハンドクリーム使いまーす、でも素手で食器洗いもしまーすという阿呆は一生手荒れと一緒に過ごしてやがれ。
逆説的に、これらの原因さえ断てばたかが手荒れごときを体が治癒できねーはずは無い
安易に薬を使う前にテメーが体の邪魔をしてないか今一度よーく考えてみるべきだな。
これはハンドクリームに限った話ではない。

で、だ。
予備知識が良い感じに揃ったところで、ここからが今回一番の新常識。
そもそもお肌、特に荒れてる場所に「クリーム」を使うんじゃねーよという話だ。

お薬には薬品の結晶そのものを使う場合を除き、「基材」というものが含まれている。
基材とは薬品を薄め、高濃度の薬品が触れた場所で急激に反応が起きるのを防いだり、効率よく広範囲に薬剤が行き渡るために使われるもの
ハンドクリームの場合は基材の違いにより「軟膏剤」と「クリーム剤」に大別できる。

「軟膏剤」白色ワセリンを基材とする。
白色ワセリン自体が皮膚に与える薬理的作用はほぼ皆無であると同時に、皮膚の表面をコーティングする事で皮膚内の油脂や水分が外部に奪われるのを防ぐ性質がある。
ただし、ワセリン特有の油っぽいべたつきがあり、顔面などに塗ると塗布部が光って見えるなど、使用感の面で欠点がある。

問題なのが「クリーム剤」で、文字通りクリームを基材とするものだけど、このクリームの作り方が非常によろしくない
クリーム基材って何から出来てるか知ってるか?
答えは水と油だ。
絶対に混ぜ合わさるはずのないこいつらを無理矢理混ぜ込んでいるのが、さっき出てきたばかりの界面活性剤
洗剤として使われる量とは比べるべくも無いが、皮膚にとって有害なのは全く変わらない。
お肌に栄養と潤いをせっせと塗りこんでやっているつもりの阿呆は、栄養と潤いは決してそこに定着しない代わりに次々と洗剤を塗り込んでいるようなものという事だ。
クリーム基材のメリットはのびが良く、ワセリンのようなテカリも無いという事であり、「化粧品」として見るのであればまだしも「薬」として見る上でのメリットは皆無
当然ながら、本来であればクリーム剤というものは水疱、膿疱、びらん、潰瘍など真皮まで達するような病変部分には使用するものではないし、ヒビや表皮が薄くなっている場合も同様だ。
しかも乾燥した部位にクリーム剤を塗布すると、さらに乾燥させてしまう「過乾燥」という現象を招く事すらある。
クリームである時点でその商品はスキンケアに関してベストを尽くしているとは言い難い商品である事は明らかだ。
選択肢として軟膏剤とクリーム剤の両方を発売しているのであれば企業戦略として理解できるが
あるシリーズでクリーム剤商品しか発売していないのであれば、自ずとその企業の体質も見えて来るはずだ。
今年発売されている商品群を見た感じだと、不満はあるものの前者の代表としてはロート製薬と近江社(メンタームの会社)が及第点。
後者の代表は花王、資生堂、コーセー、ジュジュ辺り。
化粧品会社ってのは目先の利益しか追わないクズばっかりだってのがよく分かるだろ?

ここまでの話を聞いた上でクリームを選択する奴は本気で手荒れを治す気が無いとおいらは判断すんぜ。
荒れは治したいけどベタベタするのは嫌って奴は一生クリーム剤とお友達でいれば良い。
ただし、もう一度書くけどクリームうんぬんの前に最優先で改善すべきは洗剤とお湯だ。
ヒトに自然治癒力が備わっている以上、原因を断てば大半のケースは快方に向かうが道理。
そこを改善せずにどんだけハンドクリームにこだわっても無意味でカネの無駄。

本当に誰もがそんな考え方できたなら、化粧品なんざ来月には消えて無くなるんだろうけどな。
アレがのさばっている限り、世に馬鹿は尽きまじだ。

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2011年09月23日

サイレントお肌キラー、尿素。


そろそろ薄ら寒く、ハンドクリームが必要な季節になってきた。
ここらへんが頃合いだろう。

おいらがこのクソブログを始めた時に、これだけはやってやる!と考えていたネタが5つある。
湿潤療法、ステロイドの誤解、代替医療、健康食品。
そして今回の記事が最後の一つ、『尿素』及びそれが配合された化粧品についてだ。

尿素をググって関連ワードとして併記されるのはハンドクリーム、化粧水、肥料
一般人が連想するのはだいたいこの三つと考えて良いだろう。
このうちの肥料はおいらが扱うべきネタではないので割愛する。
土壌に窒素を加えたいんだったら撒けば良いんじゃね?
窒素を沢山含んだ土は植物を大きく成長させるけど、中身の強さが伴わないから窒素だけ増やしてもデカいだけで病虫害にひ弱に育つから気を付けろ!
柔らかい葉物野菜、白菜とかに上手く使うとおいしくなるぜって位しか知らん。

それよりも、尿素と言えばハンドクリーム、化粧水!と多くの人間が考えている事が大きな問題だ。
尿素は本来、こういった化粧品に安易に混ぜて良いモノでは無いのだ。
今回はこの間違った常識にメスを入れてみよう。


そもそも尿素って何なのかが分からないと話が始まらない。
尿素とは化学式で(H2N)2C=Oと表記される。
字の通り、おしっこに含まれる成分として発見されたのが始まりで、結晶化が容易であり、水にもよく溶け、保存も簡単で化学反応によって様々な性質を持つ。
その性質により、医薬品や化粧品だけでなく工業、農業の分野においてもよく名前を出す、とても顔の広い物質だ。
ここまで顔の広い物質はなかなか無いだろう。
ヒトの体内においては有害物質であるアンモニア(NH3)を無害化及び排出する過程で尿素に変換されるほか、皮膚の中にも保湿機能を司る成分として角層内に保持されていたりもする。
顔が広いぶん様々な方面における尿素雑話は尽きる事はないけど、とりあえず今回必要な予備知識はここまでだ。


先にも書いた通り、尿素は生体内において、確かに保湿能力を持っている。
が、そんなもんはごくごく微量で十分であり、しかもただ尿素をそこにブチ込むだけでは保湿機能を持つ事は無い。
生体内の緻密なコントロールをもってして始めて保湿機能を持つ事になるわけで、しかも尿素は腎機能が低下でもしない限り不足する物質ではない。
体にとっては尿素を10%なり20%なり配合されたクリームをベタベタと塗りたくるのはでっけーお世話という事だ。

じゃあ、そのでっけーお世話された尿素はどうなるのだろうか?
ここからの尿素の働きこそが、おいらが化粧品に尿素は不要と言う所以だ。

ヒフ.bmp

まず、塗りたくられた尿素は表皮の中でも「角質」と呼ばれる部分に一時的にだが保持される。
角層じゃなく角質だからな。間違うなよ。
角質ってのは寿命を終えて死んだ皮膚が表面に押しやられたもので、剥がそうとして剥がれる薄皮の部分がこれだ。
ここに保持された尿素はその強い親水性により体内から「水」をかき集めることになる。
本来は角質より内側に微量に存在するだけで水をそこに留めていたのが、一時的にしろ、さらに外側にずっとずっと高濃度の尿素を持つ層がいきなり出来上がったもんだから大変だ。
内側の生きた皮膚から水を吸い上げ、角質に水を蓄える。
これが尿素を配合した製品の使用感の良さの正体だ。
いつもカサカサのはずで、それが当然の場所にまで潤いを与えるんだからそりゃ良く感じるさ。
ただし所詮角質は死んだスカスカのスポンジの如き皮膚だ。
色んな物質を蓄えるが、その維持能力は低い。
潤ったように感じてもそんなもんはまさに一夜の夢。
だけど残念がる事はない、この先に書く内容を見れば角質が尿素を溜め込んでくれなくて良かったと思えるはずだ。

尿素の働きがここまでだったなら、生きた皮膚から水を吸い上げるという暴挙もまだギリギリ許容はできる。
本当の暴挙はこの先だ。
尿素は同時に、タンパク質を分解する働きも持つ。
ヒトの皮膚は水とタンパク質のカタマリだ。
尿素は角質におけるタンパク質であるケラチンも分解するんだな。
もちろん、一回や二回くらいであれば掌のぶ厚い角質を丸ごと剥がすまでは行かないだろう。
だが確実にその下の「生きた皮膚」を守るための鎧は削られて行く。
使った瞬間はしっとりすべすべ、その裏では着実に皮膚を劣化させて行くんだからこんなタチの悪い物質はない。
そもそも尿素を配合したクリームを使う人間の表皮部分が万全であるとは考え難い。
洗剤やお湯によって皮膚に備わっているはずの保湿性を失い、さらには角質の大部分を失い、真皮まで達するヒビを持つ人の方が多いと考えるべきだ。

医薬品の尿素配合クリームの注意書きには必ず「顔等の皮膚が薄い部分には使うな」という注意書きがある。
高濃度に尿素を配合したクリームを顔に塗ると「灼熱感」と呼ばれる症状が現れ、言うまでもなく人体に有害だ。
これは顔のような皮膚の薄い部分は鎧となるはずの角質が薄く、即時により強く吸水とタンパク質分解が起こるために顕れる痛熱い反応だ。
詰まる所、これが意味する事はひとつ。
角質の薄い場所に尿素剤を塗布すると有害だと言う事だ。

普通に考えても顔は粘膜部分に次いでダントツに薬品に弱い場所だ。
だが二の腕は?手の甲は?
そして、ヒビまでは行かずとも洗剤でごっそり角質を持って行かれた掌は?
「ハンドクリーム」「保湿」と銘打っている以上、これらの部位に塗られても何の不思議も無いし、もちろん禁じられてもいない。
顔はダメとか抜かすくせに、同じくらい皮膚の薄い部分にはおkとか抜かすのは詭弁じゃなければ何なのだろうか?
そして何より、顔には有害だし他の皮膚にも有害だけど、顔ほど有害じゃないからおk!という理屈を薬事法が黙認している事に驚くばかりだ。

http://saezuli.jp/kc/kc03_recipe01/base0103.html
もちろんこんな感じで、安易に自作化粧水で尿素を混ぜて顔に塗るのを薦めるヤツは愚劣の極みだ。
しかも園芸用の尿素を使う場合はコーヒーフィルターで濾せばおkとかwバカかよww
「目に見えるモノだけを怖がる」事に論理的支柱が無いもんだから、目に見えない(つーか存在しない)放射線なんかを無駄に怖がってヒス起こす矛盾にさえ何も感じない。
年中お花畑の人生は楽そうでいいけど、せめてココ見てるヤツらは何事もちゃんとした理由を持って怖がって欲しい。


ここまでボロクソに叩いた尿素。
化粧品に配合するには百害あって一利なし、となりそうだけど良い所もちゃんとある
皮膚の角質化が進み表面の角質層が極端に厚くなると、表層に弾力が無くなりヒビ、あかぎれの原因になる。
そうなった場合、自然に剥がれ落ちてくれない以上軽石ややすりで物理的に削り取る事になるのだが、これがまた難しい。
やり過ぎれば生きた皮膚まで傷付けるし、削りが不十分だと残った角質が次の角質溜まりの原因にもなる。
そこで出番になるのが尿素だ。
角質を剥がすってんだから、これ以上の適任物質は無い。
少し乱暴な方法ではあるが、過度に使用しない場合に限り「生きた皮膚まで殺す」というデメリットも「僅かに皮膚を殺して新しい角質を作る」というメリットになる

これら一連の働きを持ってして、尿素クリームの能書きには「ヒビ、あかぎれに効く」と書かれているのだろうが
それは決して「尿素クリーム自体がヒビ、あかぎれを治す」という訳ではないし、治癒よりも予防と言うべきものだ。
むしろヒビやあかぎれに塗った場合は悪化させる事になるし、塗り過ぎても同じだ。
しかしながら、効能に「ヒビ、あかぎれ」と書けば消費者は「ヒビ、あかぎれを治す」とミスリードするに決まっている。
以前にも記事にした「大正トンプク」然り、能書きに「頭痛」と書かれている葛根湯然り、どうも薬業界というものは
『ミスリード?する方が悪いんじゃんwwwそんなに詳しく書いてやらなきゃならん法律なんて無いもんねーwww』
という詭弁を恥かしげも無く堂々と晒してなお憚っているという事だ。
日本人が穏便で遠慮がちな気質で良かったね。
ネコをレンジでチンしちゃいけません!とまで書かなけりゃ訴訟で負けるどっかの国では有り得ん話だわ。

色々と話が前後してしまって何か大事な事を書き忘れている気もしないでもないっつーか絶対忘れてる感じだけど、尿素のお話はとりあえずここまで。
次回はこれに関連してハンドクリームそおもののお話をするぜー。
いや、書き忘れを思い出したらそっちになるかも。
とりあえず、ハンドクリームなんぞ使う意味はあんまり無ぇって事だけは先に言っておくからな。
早まって無駄なカネ使うなよ。
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尿素が無害なんだったら体が貴重な水を消費してまで排出したがるワケねーだろ?
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posted by 猫耳将軍 at 23:23| Comment(6) | TrackBack(0) | 新常識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

ロキソニンOTC化に見る深淵。


ロキソニンというお薬がある。
薬の名前なんてパブロンと正露丸くらいしか知らねーよウヒョヒョーイとか言うような人でも
わりと名前くらいは聞いたことあるんじゃないだろうか。

その理由は大きく分けて二つ。
このロキソニンというお薬は解熱鎮痛剤の一種なんだけど、その効果が顕著なお薬だと言う事。
もう一つは、先のスイッチOTC化でマスコミに特に大きく取り上げられた薬という事。

あ、スイッチOTC化ってのは大雑把に言うと病院で医者から処方箋貰わないと買えなかったお薬が薬局やドラッグストアで買えるようになったよーって事ね。
その中でも「リスク」によってさらに段階分けされてて
薬屋の中でも薬剤師がいるような店でしか買えなかったり
薬剤師でもない登録販売者っつー資格さえあればおいらみたいなチンピラみてーなヤツでも売れるものだったりするんだけど
今回のネタであるロキソニンってお薬は前者、つまり医者からの処方箋は必要無いけど
薬剤師の免許を持った人から直接説明を聞かなくては買えない類のお薬だ。

じゃあ何でそんなめんどくせー説明を聞かなくちゃならんのか。
解熱鎮痛剤なんて痛みか熱で苦しんでるヤツが買うもんなんだから、そんな説明聞いてる時間も勿体無いよなー。
うんうん分かるよーその気持ち。
分かるけど、ちゃんと説明してくれる薬剤師の言う事は聞いとけよ。
薬剤師さんの言う事聞かないヤツはあっさり死ぬんだぞー。マジで。

おっさん以上の歳のヤツなら大半が飲んでるだろう血圧を下げる薬だってボケて二回分一気に飲んじゃっただけで命に関わるんだぞー。
いや、今回はそんな事はどうでもいいんだけどさ。

今回は伊達に「リスク」を区分分けしてるワケじゃないんだぜという前提でのお話になるから一応、ね。


さて今回の主役であるロキソニン、一般名をロキソプロフェンと言うんだけど
解熱鎮痛剤の中でも比較的「鎮痛作用が強め」「胃腸障害がわりと少ない」という特徴があるとされ
大衆鎮痛剤向けの要素を満たしている・・・かのように見える。

だけどこのロキソニンの店頭販売が解禁されてからのこの約半年間。
体感で申し訳ないが、このロキソニンを服用している客からの胃炎の訴えが明らかに増加している
「胃腸障害がわりと少ない」という触れ込みにも関わらずだ。
これは何故か。
その原因を考えて考えて考えて考えて考えてるフリしてゲームやってる時にふとある妄想が浮かんだ。

その脳内妄想が現実であると仮定して、もう一度OTC化の背景、ロキソプロフェンの現場での評価などなどなどを
この妄想に都合良くミックスしてちょっと醤油を垂らしてやると、良い具合に辻褄の通った屁理屈が出来てしまった訳だ。
「いつも論理的にとかほざいてるじゃねぇかゴラァ!」
というお叱りはごもっともなんで、まあ鼻クソほじりながらでも叱られてやるからさ。
どうか今日は、我ながらよく出来たこの与太話にお付き合い下さいな。

その前に前提として
おいらこと『猫耳将軍は薬のOTC化には基本的に賛成』
という立場であることだけは覚えておいてね。
色々とぶった斬るし不満も書くし、それらがとんでもねーリスクに見えるかもしれないけど
それらの不満、リスクを相殺しても十分に余りあるメリットがOTC化にはあるんだYO!というのがおいらの意見だ。


まずこのロキソプロフェン。
ぶっちゃけ言うほど安全ではねぇんじゃねーの?という疑惑。

ロキソプロフェンには「溶けて吸収される前は働かず、吸収されてから働く」という特徴がある。
こんな薬のことをプロドラッグと呼ぶのだけれど、この特徴があるために
ロキソプロフェンは胃腸障害が少ないよというお墨付きが出ているんだな。
・・・でもちょっと待てよ。
よく考えたら「プロドラッグである事」と「胃腸障害」って実は殆ど関係無いんじゃね?
別に溶け出す前から働いていようが、吸収されてから働こうが、胃腸障害には殆ど関係無ぇ。
その理由を順を追って書こう。

ロキソプロフェンやイブプロフェン、インドメタシンみたいな奴らは解熱鎮痛剤の中でも「非ステロイド性抗炎症剤」(NSAIDs)と呼ばれる。
ステロイドとは違う働きにより炎症を鎮めるよー、という意味だ。
ヒトの体では「プロスタグランジン」(以下PG)という物質が合成され、こいつが反応を起こすと炎症や発熱、痛みが生じるのだが
このNSAIDsは、PGの合成そのものを阻害する事でこれらの症状を抑えるものだ。
しかし当然ながら、PGは体にとって不必要な物では決して無い
痛み、炎症、発熱はもちろんだが、例えば、胃粘膜を再生させるのも、このPGの働きによるものなんだ。
痛みを止めようとPGの合成を阻害する事と、胃腸の粘膜の産生を阻害する事はほぼ同義という事さ。

この辺でカラクリが分かっただろ?
NSAIDsが胃に悪いのは、別に直接くっ付いて胃を傷つけるからなんかじゃねぇ。
PGを阻害するからなのであって、実際はそんなもん体に吸収されてから働いても胃腸への負担は殆ど変わらねぇんだ。



次に、店で必ず対面説明をするはずの薬剤師が、本当に機能してんのか?という疑惑。

このロキソニンに限らず、病院で解熱鎮痛剤が処方されれば必ずと言って良い程、セットでくっついて来る薬があるはずだ。
きっとセルベックスあたりの胃を保護するものだろう。
そしてこの必ずセットでくっついて来る薬こそが、実は医者が医者たる真骨頂だ。

上記のあからさまなNSAIDsの説明を見てからでさえ、
「へー、鎮痛薬飲んだら胃が荒れるのかー。じゃあイブ飲む時は胃薬と一緒に飲むかなー」
という、当然のはずの考え方ができたヤツはきっと半分もいないことだろう。

だが素人ならそれは当然の事だし、それでいい。
だからこそ免許を持ったヤツしか薬を扱う事は許されていない。
だからこそ医療用医薬品は医者の処方箋が絶対に必要だし
先述のようにロキソニンは大衆薬であっても薬剤師の説明を聞かなくてはならない。

そしておいらの疑惑と懸念はここにある。
第一類医薬品であるロキソニンは「薬剤師による対面説明及び販売」が必須事項だ。
そのように薬事法にも明記されている。
だけどそれだけだ。
病院や調剤薬局と大きく異なる点はドラッグストアはいくら薬剤師がいようが調剤設備があろうが
「お店」としての側面が占める割合がとても大きいんだ。
もっと言うなら、店舗において薬を総合的に管理する「資格者」も、客から見れば「店員」に変わりは無い
偉さや権威によって発言の是非が変化する事は無くても、受け取る側の意味合いは大きく異なる。
同じ事を言っても、医者や薬局付けの薬剤師が言う事は信用できても、「店員」の言う事は信用できない奴が多くて当然だ。
それに伴い、医者が持つ一種の強制力のようなチカラも、当然「店員」には適用されない。

もっともっと具体的に書こう。
『保護粘膜を減少させるロキソニンを処方するから、保護するセルベックスも一緒に処方する』
医者だろうが薬屋だろうが「店員」だろうがこんな『当然の考え』は普通に浮かぶはずだが
もし「店員」が同じ事を伝えてたとしたら、それが通る確率は良くて五分だ。
もちろんこれは医者がこれまで培ってきた社会的信用の成せる業だろうし
保険が利かないぶん、ドラッグストアの薬価が高いという事も重要な要素だろうが
それでも、「店員」がこの『当然の考え』を実践するために超えるにはあまりにでかい壁だ。

『当然の考え』の下に処方された組み合わせで「胃腸障害は少ない」という実績をいくら積もうが
そんな理想条件は店舗では一切適用されない事は意図的に無視されているようにしか見えない。

まして痛みが和らぐという事は一種の快感とも認識されるものなので
その鎮痛効果が高ければ高いほど、ある種依存症のような傾向を形成しやすい薬でもある。
その依存がある程度進行すると、患者はロキソニンを指名するようになる事も容易に想像できる。

気の利いた医者ならばその要求が理に適ってなければ
「いや今のテメェにロキソニンとかマジいらねぇし。代わりにコレやっから黙って使えや!」
とつっぱねてもくれそうだが、「店員」にはそんな事できないっすよねー。
病院は診断してベストな医療を提供する場所。
店は客が商品を選んで買う場所。
イニシアティブも目的も全然違うんだからもともと無理な話だ。
国は登録販売者なんつー制度と責任だけ先行させ、ある程度の企業強権に耐える権限さえ一切与えないで放り出すだけ。
安物の剣と50Gだけ与えて魔王征伐の旅に放り出すどこぞの王様にそっくりじゃないか。



そしてロキソプロフェンという薬が必要以上に「良い薬」として売り込まれているという疑惑。

先述した『当然の考え』のもとに処方された「比較的安全」な薬のはずなのに、それでもなお
消化器の炎症どころか潰瘍の報告数さえ決して少ないとは言えない。

また、薬剤が原因で起きる発疹である「薬疹」の報告数も
解熱鎮痛剤の中では薬疹が多いアセトアミノフェンとそう変わりがない

しかし特筆して注目されるのはその鎮痛効果のみ
やれステロイド怖いだのピリン系嫌だの言ってる阿呆共もこの事実にはまーったく知らんぷり。
もともと論理に裏付けされて避けてるワケじゃないんだから当然っちゃ当然か。

でも、センセーショナルさのみを優先して事実とは異なろうが報道を意図的に歪めるマスコミが
このロキソニンのちょっと調べればすぐにわかる「事実」を報道しないのはどうにも解せん。
「ロキソニン解禁!その背後に隠された副作用!!」
なんて見出し『お薬アレルギーアレルギー』の阿呆には需要あると思うんだけどなぁ。



さて、先に三つの疑惑について書いたのだけれど
その中で「意図的に無視」していると書いたのにも一応の理由がある訳なのだが
それはそのまま、何故ここまで問題の多い薬の「リスク区分」を下げてまで性急に一般の薬屋で売れるようにしなければならなかったのかという話に繋がる。

言うまでも無く、一番大きな目的としては医療費のカット。
税金で医療費の一部を負担している以上、薬を医療保険を利用して買われると国にとっては「損」なのだ。
それに医療保険の制度が完成した時代と現在では、医療のあり方そのものが全然違う。
現行の医療保険制度を継続するにはぶっちゃけた話
医療費が沢山かかるジジババに今のまま病院を使われると制度が立ち行かないのだ。

しかし、世の中には道徳と倫理というものがある。
それらは日本人の美徳でもある以上、この事実を声高に叫ぶ政治家なんて出るはずもない。
だってジジババなんて情報弱者の典型じゃないか。
ちょーっとマスコミ操作するだけで簡単に世論を傾かせる「票田」を政治家がわざわざ手放すはずがない。
ましてジジババがそんな自分に不利な政策を掲げるヤツに票を入れるはずもない。
結果、ジジババにはどんどんカネが集まり、そんな「本当は強い自称弱者」を未来ある若者が命を削って支えている状況がまさに現代なのだが
『成熟した民主主義下の資本主義と、官僚主義のない自由な社会主義とは、それほど違いがない』
とはまさにこのことだね。
まあ世間の表面的にはジジババは労わり敬うもんだからねー。
幸い、ヤツら馬鹿ばっかだからさ、薬事法がーとか言いつつ馬鹿には理解しづらい方法でちょっとずつ外堀を埋めるしかないのだよ。

これがおいらがOTC化に賛成する部分。

老害を無駄に必要以上に生かしてても国は衰退するだけだ。
そんなもん飼っておく余裕は無い。
おっと、勘違いするなよ。
何も死ねと言っている訳ではない(思ってはいるけど)。
分相応に生きろよと。
生産能力の無い消費者が必要以上に他者から搾取したその犠牲の上に生きられても迷惑なんだよと言う話だ。
これはおいらが若いから言える事だし、ジジババには到底受け入れられない、お互いに主観まみれの意見だから議論は無用だ。
もちろんただの主義主張だし、そこで見てるあんたに強要する気は無いぞ。
むしろ思ってても表面に出さない事を強く勧める。
進んで人権派の偽善者様のエサになってやる必要は無いさ。



そして今回、たまたま白羽の矢が立ったのがこのロキソニン。
上記の目的を達するには、処方数の多い薬をOTC化したほうが近道だというのは言うまでも無いが
ロキソニンもそれに漏れず、処方数はかなり多い薬なんだな。

そこでもう一つ特筆すべきがロキソニンの薬価だ。
前にどこかで見た時は1錠あたり20円くらいだったはずだ。
余談だが、薬価がどうやって決まっているかを知っているヤツなら
この値段を見ただけでロキソニンがかなり年期の入った薬だと言う事が分かるんだけど、その問題はまたの機会にしよう。
そんな感じで、ロキソニンはかなり古い薬なので、当然ながらジェネリックがある。
今調べたんだけど、ジェネリックの方だと安いもので5.6円くらいだ。
その差、実に15円
これを大きな違いと見るかどうかは人次第だろうけど、他の先行薬とジェネリックの差を考えると
これは大きな差と言って差し支えないはずだ。

そして、いま一般の薬屋で売ってるロキソニンは定価の850円だと1錠あたり70.8円
実売価格はだいたい680円くらいだから、実際には56.6円か。
もう15円差でたっけぇとか言ってたのがアホらしくなるくらいたけぇだろ?www

この値段が値段ぶん全部店がぼったくってるとは言わんでくれよ。
店で売るなら広告費もあるんだし、パッケージングだって必要なんだ。
それに、リポDにしろ養命酒にしろ、こういう「名前の売れた薬」ってのはむしろ店側の利益はとんでもなく少ねぇんだ。
具体的にぶっちゃけると、せいぜい定価の10%くらい
つまり850円のロキソニンを680円で売っちまうと、店は赤字切ってる可能性が高いってこった。
言うまでも無く、赤字切ってでも扱うだけの集客効果がロキソニンにはあるからなんだけどな。

でも、製造するだけなら1錠6円くらいで出来るもんなんだから、そこには依然として大きな価格差があるはずだ。
そしてその価格差が小売に行かないのであれば、後は言うまでも無く製薬会社の懐に入るって事だ。

むむむむ、見えてきたぞ見えてきたぞ〜。
本来20円くらいで売っていたロキソニンの特許権が切れ、5円台のジェネリックまで出てきて第一三共涙目。
そこにお役人様が降臨され、
「じゃあかわいそうだからそのロキソニン、独占で1錠70円で売れる市場あげるよ」と。

ここだけ聞けばまあお役人様かっくいーって話だけど、いつも言うようにこれもカネが絡む話だ。
まして相手はお役人様、当然、副音声を忘れちゃいけない。
「まあここはお前らにアメやるからよ、だからテメェら黙ってオレの言う事聞いとけよ?な?」って事だ。
これが、政府主導の「規制緩和」の正体ですよ。

・・・本当の規制緩和ってのはもっと違うだろうがよ。
特許での一定の保護は仕方ないが、「薬価」なんて概念と制度を全廃して、純粋に薬の質と価格を企業努力で競う! それが本当の規制緩和だろ。
それに比べりゃ今回のOTC化なんざ独占市場をさらに1コ作って規制を強めただけだ。
これを規制緩和したよー(^¬^)とか言ってるんだから茶番も良いところじゃねぇか。

それに前述の通り、ロキソニンにはアセトアミノフェンと同じく重症の薬疹事例が多く
スティーブンス・ジョンソン症候群の原因薬剤である疑いを示す事例も依然として多い。

しかしおいらがざっと市販の「ロキソニンS」の説明書きを見たところ、それらを強調するような記載は無かった。
むしろまるで、いっそ誰も説明書きを読まずに知らないでいて欲しい事かのようだ。

それも当然、緊急に安全情報の追加なんてもんが出ちまったらOTC化なんて遠のく一方さ。
まあそんなもん大っぴらに出すワケねぇよな。

以上の事からOTC化を急ぐ理由とは、表面上の医療費を削減する事
製薬会社に独占の場を与え、利益を出させると同時に首輪を付ける事
そのためであれば無知な消費者も、薬の管理者もどうなろうが知ったこっちゃ無い。
これが政府主導の規制緩和の本音だよ。
一般人の健康がどうなろうが、心の根っこではどうでもいいんだよな。
政府のお財布から使われさえしなければ医療費だってどうでもいいんだ。
本当に医療費を国民のために気にしてくれてるなら、ロキソニン1錠70円で独占市場なんて公正取引委員会が黙ってるはず無えもんな。

あーなるほどなるほど!
だから大御所製薬会社がこれでもかってくらいCMブチアゲて大プッシュするインチキみてーなクズ薬が
「総合風邪薬」だなんて御大層な名前名乗って市場を引っ掻き回してる事だってどうでもいいんだよな。
なーにが早めのパブ○ンだ、クソ食らえ。

皆もっと声を大にして言えよ。
必要無い薬なんざ飲まない方がずっと体に良いってよ!
メーカーがパッケージに書く能書きなんざ嘘ばっかりだってよ!


おや?こんな時間に誰か来たようだ。
ちょっと出てくr

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↑おいらにも独占市場くれよ!
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posted by 猫耳将軍 at 21:45| Comment(18) | TrackBack(0) | 新常識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月04日

買ってはいけない正露丸、その顛末。

どーもどーも、下痢気味猫耳でございます。

世間様では生肉問題で騒がしいですが、
まあ牛肉は加熱しなくても平気!なんてのは迷信ですからね。
牛肉の中でもほんの一部だけ、菌の繁殖が極端に遅いだけであって
それでもその部位は安全なんて事はぜーったい無いですからね。
ましてやおうちで食うのに生食とか、かんっぜんに自己責任だからね!

・・・ってことで、今日は正露丸についてでもディスってみようか。

正露丸と言えば、まず思い浮かぶのはきっとラッパのマークのアレだよね。
大幸薬品の正露丸だ。
本当は『正露丸』ってのは登録商標だから、勝手に同じ名前の商品出しちゃダメなんだけどね。

「お前、その正露丸って名前はもう一般名詞化しちゃってるから独り占めすんな」


っていう最高裁の裁定が1970年代と2008年の2回も下っちゃって。
かわいそうに、事実上、登録商標権なんてほとんど無くなっちゃったようなもんさ。
これには完全においらの専門外な難しい問題があるみたいだから暇な人は調べて分かりやすく教えてちょ。
要するに、今は色んなメーカーが『正露丸』って商品を出してるよーって事だ。

さて、そんな不遇の正露丸。
メーカーごとにビミョーに違う配合で発売されてるんだけど
それでもシェア最大手はやっぱり元祖、大幸薬品の正露丸だ。
あのCMのラッパのメロディはインパクトあるよね。
と言う事で、この記事では大幸正露丸を正露丸の代表として扱って行くよー。
さてさて、まずは薬品の成分と効能だ。


日局木クレオソート400mg
日局アセンヤク末200mg
日局オウバク末300mg
日局カンゾウ末150mg
  陳皮末300mg       (いずれも成人一日服用量)
添加物として、ケイヒ、CMC-Ca、グリセリン。
効能:柔便、下痢、食あたり、水あたり、はき下し、くだり腹、消化不良による下痢、むし歯痛。



この日局ってのは日本薬局方の事だね。ヘンな略し方だ。
日本が定めるお薬大辞典だとでも思えばいい。
コレに載ってるってことは、少なくとも日本ではこんな使いかたするんだよーって言う目安になる。
ドラッグストアで売ってるお薬の成分は全て、この大辞典に載ってるもの(のはず)だ。

でも、今まで買ったお薬にわざわざ「日局」なんて付けてる成分表って見たことあるかな?
おいらのお店で扱うお薬の体感では、日局なんて書いてるのは1〜3%くらいな気がする。
大部分は「ホウ酸」とか「グリセリン」とか「オキシドール」とか
薬品をそのまま買おうとすると、パッケージに日本薬局方と書いてある。
それ以外のお薬でわざわざ日本薬局方なんて書いてあるのは、各社正露丸しかおいらは知らない。
だって必要ないだろ?
日本で売ってる薬は未認可だとか不正輸入とかじゃない限り全部日本薬局方に載ってるんだ。
わざわざそんなもんくっ付ける意味なんて、薬屋にも買う人にも無いんだから。

実はこれ、薬屋は薬屋でも、製薬会社の都合なんだ。

もっとぶっちゃけると、製薬会社は「木クレオソート」に日本薬局方とくっつけたいだけなんだ。
他は見栄え悪いからというオマケ。
このぶっちゃけが、おいらが正露丸を叩く理由と密接に関わってくる。

10年ちょい前。
おいらが叩くまでもなく、過去に正露丸をぶっ叩いたヤツがいた。
『買ってはいけない』って本、聞いたことある人もいるはずだ。
色んな食品やらお薬やらを、アレが入ってるから危ない!とディスりまくった本だ。
当時、邪気眼全開学生だったおいらも、この本の内容にはかなり驚かせられた。
まあ、知識もソースを調べることもできないガキンチョに漠然と
「へええ!アレってそんなに危ないんだ」と思わせるくらいにはインパクトと説得力がある内容だった。

企業と商品の実名を挙げてぶっ叩くんだから、叩かれた各企業からの反撃ももの凄かった。
『買ってはいけないを買ってはいけない』なんて本が出たくらいだ。

『買ってはいけない』で、正露丸はこう叩かれていた。

「クレオソート!これ危ないんだよ!超強力な防腐剤なんだ!
石炭を原料にして作られるし、発ガン性だってるんだよ!
こんなモンを配合してる正露丸なんて危なくて飲めたモンじゃねぇや!」


他にも、色々と理論展開をしていたけど、全て
『正露丸に含まれるクレオソートは石油由来のクレオソート油である』
という土台から、その上に論拠を積み上げていく内容だった。

これに怒ったのが大幸薬品。
それもそのはずだ。
『そもそも、正露丸に含まれるクレオソートは石炭由来の“クレオソート油”ではない』
のだから当然だろう。
事実、正露丸に含まれるクレオソートは植物から抽出した『木クレオソート』だった。
クレオソート油であることを前提に論理展開した、その土台が狂ってたワケだ。

これは流石に『買ってはいけない』側が悪い。
何かを叩くんだから、当然反撃くらい来るだろうに。
まして、誰かを叩いてそれをダシにしてテメェが儲けようって本なんだ。
少なくとも叩くための文章は一分の隙も無く理論武装しないといけないのに。
自分の展開した論理のアラ探しを怠り、見当違いの批判をかましたんだから、怒られて当然だ。
「買ってはいけないから誰かに伝えたい!」という前提であるはずが
「誰かに伝えたいから買ってはいけないモノを探す!」という本末転倒になったのがよく分かる。

ところがこの正露丸の項目を書いた三好基晴はこの間違いを完全撤回しなかった。

『あァん!?石炭クレオソートだろうが木クレオソートだろうが
 クレオソートそのものが危ねぇっつってんだから変わらねぇよ!』


さらに後には

『木から出来てても木クレオソートだって劇薬じゃねぇか!』

という論旨で、土台をスコーンとすげ替えてさらに批判を続けたワケだ。
そこまでして批判する論点はこうだ。

A『クレオソートの主成分であるグアヤコールは劇薬だろうがァ!』
B『クレオソートの成分であるフェノール、クレゾール、グアヤコールは皮膚に付けたら皮膚が死ぬじゃねぇかッ!』
C『クレオソートの成分であるフェノールが人体に毒なのは誰だって知ってるだろうがァッ!』


ってな感じ。
この論点において、やっと一部、猫耳は賛成できるワケです。
もう一つ、おいらから言わせて貰うとすれば
『本当に安全と言いたいなら、木クレオソートの構成成分までしっかり表記しろや』
『それができないなら、権威利用のために日局の名前なんて出してるんじゃねぇよ』

あたりがつけ加えられるんですがね。

で、さらに大幸薬品はこの論点に対する反論として自社サイトで
1『木クレオソートと石炭クレオソートはぜんっぜん違うんだぜ!』
2『今メインで下痢止めに使われてる成分“ロペラミド”より少量で、木クレオソートの方が大腸菌の毒に効果あるんだぜ!』
3『腸のぜん動運動を促進するんだぜ!』
4『ストレス性の下痢にも効果あるんだぜ!』
5『木クレオソートに発ガン性はないんだぜ!(でも実験結果資料は添付しないぜ!)』
6『色々と“思考実験”(ココ注目)してみたけど、フェノールはこんなちょびっと飲むくらいなら安全なんだぜ!』

こんな感じで正露丸の優位性を展開しました。

読むの面倒臭くない人はちょっとよく見てみてくれ。
おや、と思った人はカンが良い。
1については大幸薬品からすれば当然の反論だが、これを踏まえた上での話になってるので省略。
2、3、4については、猫耳はマウスや人体実験なんてできないから信じるしかない。
事実、こんな効果があるよーとされている。
5についてはちょっと疑問符が付く。
せっかく安全性の証明になるはずの資料が添付されていない。
それに実験に使用したとされる量も、正露丸として摂取する木クレオソートの量よりかなり少ない。
6については、思考実験なので机上の空論もいい所だが、辛うじてCに対する反論になってはいる。

そう。
A、Bについては反論できてないんだ。
できるわけないさ。
AもBも事実なんだから。
その代わりに、2〜4で聞いてもいない製品の有用性をここぞとばかりにアピール。
そんな水増しで誤魔化される阿呆がいるかよ。
そもそも『買ってはいけない』でも、効能そのものは否定しておらず
危険性に論点を置いて批判してるんだから、それに対する反論は安全性についてであるはずなのに。
これを論点のすり替えと言わずして、ってやつだ。
わざわざ反論のためのページを割いてまで反論できてないのだから
それらを暗黙のうちに認めたと言われても致し方ないぞ。

代わりに猫耳がトドメを刺しとこう。
美味しいとこだけいただいて偉そうな事言える後出し猫耳さんかっくいー!


グアヤコールとは主に歯医者さんが虫歯の穴の中を殺菌消毒するのに使うお薬だ。
さっきも書いたように、劇薬指定されていて、成人致死量は3〜10グラム。

※用語説明
致死量=その量を摂取すると約50%のヒトが死ぬよーって量のこと。
    当然、すんげえ毒劇薬ほど致死量は少ない。
    成人致死量で言う成人とは、体重60kgで計算される。
劇薬=口から飲んだら体重1kgあたり300mg以下が致死量だよーって薬のこと。
   よく混同される劇物とはちょっと違う。


まあ、致死量には遥かに及ばないけど、わざわざ日局とか書いて公正だよー!アピールするなら
劇薬指定についても触れろよっていう不信感は持つわな。
これも、薬についてそこそこの知識があるからこそ持つ不信感であって
一般人は絶対に抱き得ないものだというところがいいタヌキっぷりだね。
まあ、表記義務は無いんだから言いがかりと言えば言いがかりか。
仕方ない。

けど、Bはどうかな?
ついでだからさっきのグアヤコールで説明するけど
歯医者さんでも歯の中を消毒するのにグアヤコール使って
間違って歯ぐきに触れさせちゃったら水で洗浄するんだぜ。

それでも、薬剤を詰め込むなんてムチャはしない。
ガーゼにしみ込ませて、塗るように撒布するだけだ。
皮膚、特に粘膜に触れさせちゃったらただちに洗浄すること!!って決められてるし
ほっとけば壊死させるくらいの害がある。
苛性と言っても良いのかな。
植物に対してどうだか分からんから明言は避けとく。

※またまた用語説明
苛性=動植物の組織に対して強い腐食性があること。


正露丸の効能の中に歯痛ってあったよね。
あれは服用じゃなく、痛い歯の穴に詰めるってことなんだけど、これが効くらしいんだわ。
当然、猫耳はんな馬鹿なこと怖くてできないから、お客さんから聞いた話ね。
効くは効くけど、バファリンみたいな痛み止めとはぜんっぜん意味が違うんだわ。

あれはね、神経ぶっ殺して痛みを止めてんの。

触れた場所の皮膚を殺して、神経だけ殺さない薬なんてあるもんかい。
皮膚と同じように、神経が集中している歯髄を丸ごとブッ殺すから痛みは止まる。
だから、エナメル質から穴を空けられたタイプじゃない歯槽膿漏の痛みには効かないはずなんだな。

意図的に体の一部をブッ殺して効能を得る薬品を『お薬』だなんて
おいらは死んでも呼ばねぇよ。
とてもじゃないが、薬屋の手には余る作用機構だ。

それに、歯の穴に詰めるとかどんだけアナログだよと。
仮に穴からこぼれてほっぺたや舌に付いたら、そこでまた壊死だぜ?
色々と鈍くなってるじーさんばーさんはもとより
付近に虫歯っつー激しい痛みの元がある状態だと若者でも
皮膚にくっついた時の刺激に気付かない奴が出てくるんじゃないのか?

そこらへんの心配はまだ注意書きがあるから一光年譲るとしても
(これだけでも十二分に譲り難い事だが)
普通に服用しても腸管や胃壁にくっついて炎症、酷いときは潰瘍まで行く薬とかどうなのよ?
他の錠剤だって、少ない水で飲んだりすれば消化管にくっついて炎症を起こす事はある。
だけど正露丸の場合は、こういった状況とはワケが違うだろう?
少なくとも、くっつくだけで有害と分かっている薬なんだぞ。

こんなリスクを犯すくらいならおいらはさんざん大幸製薬に比較対象に使われた
『塩酸ロペラミド』を推すね。
効き過ぎて便秘までさせることがある、ちょいと気難しい薬だけど
胃腸に穴開ける薬を使わせた上に
お世辞にも信の置けるとは言えない製薬会社を儲けさせるよりはずっとすっきりする。

まあ、そもそも誰も否定してないが、正露丸にも立派に効果はある。
それらのリスクを知った上で、それでもまだ正露丸が良いってんなら
それはそれで仕方ないな。
ブランド力も能書きのうち、だ。



ついでだから最後に初のオススメ商品紹介しとこう。

y10843_07-04.jpg

トメダインコーワフィルムという商品だ。
主成分はロペラミド塩酸塩が1回分で0.5mg。
まあ、何の面白みもない配合なんだけど、オススメ理由はその形状。
タテ2cm、ヨコ1cmサイズのフィルムタイプなのだ。

ここで下痢という症状の厄介さが際立つ。
電車の中、講義中、会議中。
そんな社会戦士の前に所構わず立ちはだかる下痢!
こんな時のためにとカバンから取り出しましたる正露丸が火を噴くぜ!!
・・・・という職業下痢バスターはなかなかいないだろう。

だって正露丸くせぇし。
そうでなくてもいちいち腹の薬をカバンに常備とか、相当に訓練された戦士だけだろ。
ところがこのトメダインフィルムは一味違う。
2cm×1cmってのは携帯に入れるSDカードと同じくらいの大きさだ。
財布の中にでも入っちゃうんですよ。
下痢を見かけたらおもむろに財布を取り出してペロリ。
水なしで良いし、万一飲食不可の状況でも、フィルムを口に入れるくらい何とかなるっしょ。

いつか小林製薬あたりにアイデアだけ掻っ攫われそうなくらい革新的な薬だけど
興和新薬のご多聞に洩れず、相変わらずスパイスのガッチリ効いた価格となっております。
たった6枚で希望小売価格1050円。
戦士からウンコマンへクラスチェンジするリスクの値段としては妥当な所・・・か?


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posted by 猫耳将軍 at 22:19| Comment(19) | TrackBack(0) | 新常識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月30日

その野菜、捨てるくらいならくれよ。


よう、元気か?
ほうれん草、食べてる?
茨城産のほうれん草、アホみたいな値段で売られてるよ。
普段だったら1束50円なんて北海道では有り得ないよ。
道民のおいらは東北の牛乳なんてわざわざ飲む機会は無いけど
近くに住んでるならきっと安いはずだから飲んでみなよ。
それとも捨てられちゃって逆に高騰してるのかな?
東京の親戚は、茨城産のいちごが1パック10円で投げ売りされてたけど
それでも誰も買う人なんていなくて余ってたってさ。
だから箱単位で買い占めてイチゴパーティだとさwwwww

ふざけんじゃねぇよ。

東北の農家さんたち。
クソ農協なんて通さなくていいからそっちの作物何箱かおいらの家に送ってくれよ。
水菜一箱で1円とかナメてるだろ?
それでも売れば処分する費用自腹で出すよりはマシかって売るしかないんだろ?
小売が投げ売りしてる値段よりは高く買い取るよ。
おいらの出費は普段の価格の半額以下だけど、それでもクソ農協に卸すよりはずっと高いはずだ。
そう悪い話じゃないだろ?
誰かコレ見てたらわりとマジで検討してくれ。
猫耳の生活費圧縮のためだ。

くだらねえ話だと思わんかね?

自分たちが食うものさえない国が、なけなしの金やモノ、食料を送ってくれてるってのに。
その一方で自国の食い物はロクに安全確認もしないで片っ端から捨てちまう。
なにも津波で塩っ辛くなっちまったほうれん草を食えって話じゃないんだぜ。
たかがちょろっと放射線まき散らす埃がふり掛かっただけだ。
だったら洗えば良いだけの話だろうが。

放射線を分解不能でモノにしみ込む毒かなんかと勘違いしてる馬鹿がなまじ権力なんて持ってるから
そんな誤った公式の判断が平気で下され、それをさらに多くの馬鹿が信じるんだ

何度も言うが、知らないのは仕方が無い。
だが、その知らない事で誰かに迷惑をかけるなら話は別だ。
よって、迷惑をかけ得る立場にある人間は、可能な限りミスを無くし、勉強する義務がある。その最低限の義務すら果たせないなら、政治使ってカネ儲けるのなんかやめちまえ。

前置きが長くなりました。
アヴェンジャー猫耳です。

予告どおり、放射線が検出された食物について掘り下げて行きます。

まず全員の目線合わせとして必要なのが単位について。
ベクレル(Bq)とかシーベルト(Sv)ってよく聞くよね。
偉い人がニュースで呼び出されて説明してくれたりするんだけど、ぶっちゃけあんな説明じゃ誰もわかんねえよ。

だって

『放射線による人体への影響度合いを表す単位をシーベルト(Sv)
放射性物質が放射線を出す能力を表す単位をベクレル(Bq)と呼ぶんですよー』


みたいな説明しかしないんだもん。
そりゃお前みたいなそれでメシ食ってるヤツなら朝飯前なんだろうけどさ。
いつも知ったかぶりして横からいらん口出すみのもんたでさえ
「じゃあこのベクレルが高いと危ないんですね」
とか見当外れな相づち入れてる有様だ。
核分裂がどうやって起きて、それの何が危ないかという前提があって初めて
何%かがやっと理解できるかどうかの説明しか出てこねぇんだ。
あの偉い奴ら、頭はいいんだろうけど馬鹿なんだなきっと。
バカな一般人が、何を理解できないのかを想像する力が足りない馬鹿。

バカなおいらにはバカがどこで理解できないか、少しは解るぜ。
最初からぜーーーんぶわかんねぇんだろ?
だから理科嫌いなヤツが蕁麻疹出しそうな説明を更新2回かけてぜーーーーんぶしたよ。
つまんなかっただろ?
おいらだってめんどくさいわあんな堅ッ苦しい話。
でも、前2回の記事を読んだ前提なら、あとはちょっと付け足せば少しは分かるだろ?

一時間あたりこんだけ放射線くらったらこんな症状出るぜってのを単位にしたのがシーベルト(Sv/h)で
あるモノに含まれた物質が、このくらいの放射線を出すんだぜっていう影響力をベクレル(Bq)と呼ぶんだ。


えーと、ほうれん草から基準値を超えるヨウ素が検出されたのが19日?だっけか?
で、テキトーなニュースを読むに、ほうれん草1キロあたり15020ベクレルらしいね。ふむふむ。
おいら、計算なんてできねぇけどさ。

http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON

こいつが代わりにやってくれるわ。
まあ、こいつが狂ってるってんならおいらお手上げだけどなww
で、出てきた結果はというと。
シーベルトに換算して330.44μSv(マイクロシーベルト)もっと噛み砕くと

一日にこのほうれん草を1キロをそのまま生でもりもり食うと
体外に排出されるまでにこれだけ被曝するってことだね。
とりあえず、ベクレルなんて意味の無い単位からシーベルトという単位に変換はできた。
あとはこの数字をどのように生かすかだね。

被曝チャート.jpg

一応、画像拾ってきたけど、全部信用しちゃ駄目だぜ。
だってμSvとしか書いてないし。
そんだけの被曝をどれだけの期間内でするのかってのが一番大事なのに、どいつもこいつも決まって省きやがる。
「日常生活での一年間の被曝量」ってのがあるので、こりゃ単位はきっとμSv/yearだな。
まあ、コレを見ると、300万〜500万μSvを1年間以内に浴びると半数が死ぬ=致死量は300〜500万μSv/yだなと
意訳してやっと読み取れる。
(こんな風に最低限の知識が無いと意訳すらできない。ナメたグラフだぜ。)
まあ死ぬのは話になんねえから、その下。
発ガン性リスクに影響が出始めるんじゃね?と言われる10万μSv/yを
ハッピーな毎日の生活を送れなくなる人生致死量とでもしよう
か。

(余談だけど、1時間で一気に浴びると直ちに命に影響を及ぼす量は100mSv/h=10万μSv/hと言われてるな。
10万μSvを一時間で浴びるとガンなんて悠長な話じゃなく死んじゃうよってことだ)

単純計算するとさっき計算した食べ方を一日でするものとして・・・
はい出ました303回
うっほぅ・・・おいらもテキトーに計算しただけなんだけど、ここまで酷い数値が出るとは思わなかったぜ。
つまりこの数値を受けて出荷差し止めをした政府は、だ。

ほうれん草を頑張って調理しないで1キロもりもり食う!
それを365日中303日したらハッピーな毎日を送れなくなるよー(^¬^)/
だからみんな出荷はしないで、ほうれん草農家は死んでねるんるん


こういう事を大真面目に公式発表したことになる。
白痴もここまで来ると笑えてくるわ。

そもそも、何でおいらは
   『ほうれん草を一日1キロ一切調理せず食う』
だなんて無理な条件を付けたと思う?
これらの条件を一つでもおいら達が日常でほうれん草を食べるやり方に近付けたら
これでもかってくらい被曝量が落ちちゃうからだ。

大体、この検査を受けたほうれん草は路地栽培のほうれん草だ。
しかも生えっぱなしで収穫さえされてないほうれん草。
ようやく春っぽくなってきた東北で、ほうれん草を外で栽培してる農家がどんだけあるってんだ!
普通はハウスん中でぬくぬく育てるし、それだと埃だってそんなにかからんだろうに。
まずこれが一つ。

次に、野菜って洗うだろ?
それに調理するだろ?
その過程でどれだけの放射性物質が脱落するんだ?
何てったって、今回検出された放射能はほうれん草そのものじゃねぇ。
厳密に言うなら表面に溜まった埃からだ。
埃くらい洗えば落ちるがな。
落ちれば放射能なんて検出されんくなるがな。
他人事だと思って簡単に出荷規制なんぞしよってからに。
多少コストかかっても洗って出荷すりゃ良いがな。
洗う水そのものが貴重なんだろうけど
そんなもん検討さえせずに出荷規制して被災者である農家を殺す理由になんかならんっつーの。
これが二つ目。

あと、一日1キロなんて食ったらそれだけで別の成分が致死量に達しそうだよな。
こんな当然のこと言わせんな恥ずかしい。
これで三つ。

4つ目に、食ったら誰だってうんこするだろうが。
例え洗い落とし切れなかった微量の塵があっても
うんこと一緒にかなりの量が出て行くっつーの。
例え出て行くのに便秘で1週間かかっても微量過ぎて計算不能だわ。

そしてトドメの5つ目。
5つ目っつーかいっぱい。
このほうれん草から検出された放射性物質は、主にヨウ素131(数字は大した意味ないから気にすんな)だ。
このヨウ素131の半減期は約8日。
おっと半減期の説明はまだしてなかったか。
半減期ってのは、その原子のうち半分が安定してガンマ線出さなくなるなるまでの時間だ。
要するに、8日経てばガンマ線量は半分!さらに8日経てばさらに半分(元の1/4)って事だ。

これだけで日が経つにつれて危険度もバキバキ減少してく事は理解できるな?
でもまだあるんだぜ。

このベクレルって単位の曖昧なところは
「この原子がこんだけ検出されたんだからこんだけの放射線が出ているはず」という所だ。
まだ意味が分からない人が大半だろうからもう少し噛み砕くと

「このヨウ素の残り寿命があと何日でも関係ねぇ!今!こんだけ!放射線出てるんだよォ!!」

という事を現す単位だということ。
つまりだ。

検出されたヨウ素のうち大部分が検出から8日後に半減期を控えている生まれたてヨウ素ではないし
検出されたベクレル数が半減するのに要する時間は、その放射性物質の半減期の時間より短い

もっともっと噛み砕くと

今回検出された15020ベクレルが半減するのに8日もかからねぇ

ってこと。
しかも収穫前のほうれん草ってお前。
収穫してから流通して、小売を通して食卓に並ぶまで何日かかるんだよ。
しかもしかも葉物野菜ってのは納品時はしおれてしなしな状態だから
店頭に並べる前に「復活作業」と言って、水に浸してシャキシャキにしてから売り場に並べるんだぜ。
家庭で洗う前に結構な時間水にさらされるんだ。

あーもう15020ベクレルを摂取する方が逆に難しいじゃねぇか。
これでもまだ危険がどうとか抜かす奴ぁまさかタバコなんか吸ってないよな?
自分から煙まみれのパチンコ屋に突撃する奴も同じだぜ。
得体の知れない農薬まみれの海外産野菜も一切食ってないよな?
その野菜を餌にする外国産肉ももちろん食わないよな?
これらの体に与えるリスクの方が微量放射線なんかより遥かに高いんだから当然だよな?

・・・まいったぜ、脱帽だ。
そこまでリスク管理してる奴には猫耳は何も言えねぇ。
存分に被災地野菜を避けるといい。

してねえ奴は明日からちゃんと安いものをちゃんと買って食うんだぞ。
産地なんて関係ないんだからな。
安いものを、品質の良いものを、いつも通りの基準で買うんだ。
そうすれば、自然と選択肢に被災地野菜は入ってくるはずなんだ。
旬の野菜は美味くて安いくて栄養素も豊富なんだから。
それだけで、雀の涙ほどの募金なんかよりよっぽど被災地の助けになる。
猫耳との約束だぞ。絶対だぞ。

最後に、この記事は猫耳の主観だ。
もし自分で別の方法でいろいろ調べて、その結果食い物が危ない!という結論を
自分の責任において得たのならそれを否定するものではない。
自分の人生の責任なんて誰も取っちゃくれないんだから、それが当然だ。






・・・一連の騒動がおさまった頃に
管直人がほうれん草と牛乳をバカ食いする絵が容易に思い浮かぶのはおいらだけかね?


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家庭菜園がどんだけのコストかかるかも知らない情弱に売れてるようですよ。
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posted by 猫耳将軍 at 09:22| Comment(9) | TrackBack(0) | 新常識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月07日

そのガーゼ、ちょっと待った。

持病をこじらせてしまいまして、一週間も間が空いてしまいました。
三日坊主の末期患者、猫耳でございます。

前回は傷の処置に関する新常識を大雑把に3つと
そのうち2つについて掘り下げて説明しました。

今回は3つ目

3 傷は、乾燥させると治癒が遅れる

について掘り下げていきますかね。

一般的には傷は消毒したのち、よく乾燥させなければ治りが悪いと思われているのが現状ですねぇ。
はい、大嘘でございます。
消毒については前回の記事の通り。

前回の記事の補足となりますが、要らないのは「消毒」であって「清潔」ではない事。
これだけは間違えないようにして欲しい。

はい、補足ここまで。
本題はここからです。
この、傷を湿らせた状態に保ち、治癒速度を速めようという治療の仕方は
           湿潤治療
と呼ばれています。
そのまんまのネーミングで分かりやすいね。
新しくて奇抜なことのようだけど、これって当然の事なんだ。
だって、体の中ってベチャベチャの水だらけじゃん。
血管とリンパ管が水を循環させて、細胞にも水が満ちている。
ヒトの体にとってはこれが普通。
その状態からかけ離れた乾燥状態にして、その方が傷が治るなんて。
この一点だけでもどれだけトンデモな主張か分かりそうなもんですよ。

それでも納得できない頑固モンのために、順を追って説明しよう。

どこでもいい。刃物でずばっと切った所を想像して欲しい。
はい、血が出ますね。血が無くなったら人間は死んじゃいます。
そりゃマズイってことで、まず血を何とかして固めようと傷口には血小板が集まってくる
次に、壊れちゃった細胞やばい菌を何とかしようと白血球的なものが働き始めます
そして最後に、固まった血だけじゃ傷を塞ぐのには心許ないってことで、カサブタの元になる線維芽細胞がそこら辺に流れてる細胞のカケラを集めて応急処置が終わるわけだ。

実に合理的な分担作業だね。
先に白血球がうじゃうじゃ集まっても血と一緒に外に流れるだけだし
血が固まってすぐのタイミングで繊維芽細胞が来ても菌の餌になるだけだ。
この合理的な順番には裏がある。
文字通り、血小板は白血球を『呼び』、白血球は繊維芽細胞を『呼ぶ』んだ。
グロースファクターだとか成長因子だとか呼ばれてるけど、名前は大して重要ではない。
きっと誰でも見た事があるはずだ。
ケガして血があらかた止まったあとに出てくるあのジュクジュクしたやつ。
アレがこの成長因子、つまり傷を治す素なんだ。
グロいだとかキモいだなんて言っちゃあいけないよ。

さて、この傷に絆創膏を貼っちゃったら大変。
せっかくベストなタイミングでベストなヤツを呼んでるのに、その信号は絆創膏のガーゼに吸われて上手く伝わらない。
結果、ちぐはぐな順番で治癒が始まり、傷の治りは遅くなるってわけだ。
当然、そんな状態で治った傷は痕もよく残ることになってしまう。

とはいえ、傷をそのまま放置するのは見栄え的にも衛生的にもあまりよろしくない。
いくらジュクジュクがイイ奴でも、溢れ返る程は必要ないんだし
そのために服を汚してしまっては目も当てられない。
しかしご安心召されよ。
何でも揃うこの消費社会。
ちゃあんとそれ専用の傷当て材も発売されてるんだ。



キズパワーパッドという。
他にも色んな種類の後発品が発売されてるが、バンドエイドのが一番最初に目を付けて発売されたやつっぽいので、これを紹介する。
本当はプラスモイストっつー商品が本家本元だが、普通の店には売ってないんだなこれが。

別にアマゾンで買って猫耳を儲けさせてやる必要は無い。
ドラッグストアに行けばこの7割くらいの値段で売っている。
7割と言っても、100枚で150円くらいのものまである絆創膏にしては破格の高さだろう。
だから毎回ケガするたびにコレを使えだなんて乱暴な事は言わない。
だが、火傷と顔の傷、そして深い傷になれば、このスパイスの効いた値段にも人によっては価値を見出すことができるんじゃないかね。
特に水ぶくれができるくらいの火傷は深さの判断が難しい上に、簡単に雑菌に感染するタチの悪い傷だ。
下手に傷を長引かせて痛い思いをするよりは、こいつを使うことをお勧めする。

最後に、この系統の傷当て材を使うときは消毒剤はもちろん、軟膏や化膿止め、クリームなどの一切の薬剤を併用しないこと。
わざわざ高い金払って買った絆創膏の意味が無くなっちまう。
あと、いくら成長因子がスゲェと言っても、清潔さってのはそれよりずーーっと大事だ。
傷はちゃんとお風呂に入ったら洗うんだぞ。
分かってるだろうけどゴシゴシこすっちゃダメだぞ。手でこすり流すくらいでいい。
猫耳との約束だ。


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分かってるな?買うなよ?
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posted by 猫耳将軍 at 22:51| Comment(11) | TrackBack(0) | 新常識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

消毒する、という事。


本当はすぐにでも、リクエストのあったステロイドやピリン系の説明をしたい所だけどね。
その前に、様々な薬品の使い方に関わる話を書くことにしました。

恐らく、おいらのお薬に対する考え方は
他の多くのお医者さんや薬を扱う人、そして薬の知識を持たない人とも大きく異なるはず。
もちろん学の無いおいらにそんな革新的な考え方がパッと浮かぶはずもなく
あるお医者さんの受け売りなワケだけど、効果は折り紙つきだよ。
なんてったって自分の体で何度も試しましたもの。
そして、何度も試して効果を実感するほどに
この考え方と治療法が広く認知されないのは、非常にもったいないと思うようになったワケです。

そんな前提の、ちょっと長いお話ですが、お付き合いくださいな。



1 傷は、基本的には消毒なんて必要ない
2 傷は、消毒すると治癒が遅れる
3 傷は、乾燥させると治癒が遅れる


大雑把に言うとこの3つ。
これらの前提を派生すれば、現在使われてる薬の常識が根底から覆るって寸法ですよ。
この3つを見て「そんなの当然じゃねぇか」と言える人。
おめでとうございます。どうか猫耳を弟子にしてください。

・・・いないね?
いないよね?
はい、いないようなので受け売りさせてくださいね。

今日は1について説明します。
分かりやすく、手の甲を3センチほどずばっと刃物で切ったのを想像しましょうか。
ここにマキロン、赤チン、オキシドール、何でもいいからぶっかけるとしましょ。
するとどうなるか。

ものっっすごい勢いでそこらへんにいる菌が死滅します。

・・・ええもう。
正確な数は知らんですが、まあ99%以上は間違いなく死にますね。
たかが99%ぐらい殺菌できなけりゃあ消毒薬なんて名乗れませんよ。
え?すげえじゃないかって?
そりゃすげえですよ。すんげえ殺菌力です。

でも勘違いしねえで下さいな。

たとえ100%殺菌しても傷の治癒には全く関わりありません

だってそうでしょ?
100%殺菌すりゃ良いなら、傷に熱湯ぶっかけりゃ済む話ですよ。
めでたく殺菌完了コンプリート。

極論、暴論だと思う?
でも、みんなそれと同じような事やってるんだよ。
今はそうでもないけど、おいらと同じか、それより上の世代なら記憶があるはず。
消毒液ってのは、傷に付けるとやったらと痛い。
おいらは使ったことないけど、赤チンなんてヘタな傷そのものより痛いんじゃねぇの?
あれ、何で痛いのかって言うと、菌と一緒にむき出しの皮膚を薬品が焼いてる痛みなんだよね。
皮膚の表面にいる何億って菌と一緒に、自分の傷口も殺しちゃってるのさ。

さて、一面焼け野原となった手の甲大陸。
しかしこの世から全ての菌が息絶えた訳ではなく
地続きの手首、手のひら、毛穴からわらわらと菌が押し寄せてきます。
1時間もすれば菌の数は元通り。
しかしこの時出来上がった環境は、元の環境とは少し違っているようです。

もともと皮膚の表面には菌がうじゃうじゃいます。
これは不潔だからとかそういう次元の話ではなく、むしろいなきゃ困る常在菌と呼ばれる奴らです。
ビオレのCMでもやっるよね。お肌ってのは弱酸性。
これは伊達に弱酸性やってるわけじゃない。
弱酸性にすることでそいつらにとって住みやすい環境にしつつ、他の菌が住みにくい状態に保ってくれてるわけだ。
その頼れるヤツら、主に乳酸菌も当然消毒薬で死んじゃいました。
この乳酸菌、素の状態だととっても弱いんです。すぐ死んじゃう。
だから弱酸性のおうちを作ってるのに家ごと皆殺しですよ。
そんなまっさらなところで真っ先に繁殖するのは黄色ブドウ球菌
美味しそうな名前とは裏腹に、傷を化膿させる主犯格ですよ。
乳酸菌が邪魔さえしなければ、あっという間に大陸を占拠しちゃいます。
乳酸菌はまた一からおうちを建てながらじわじわと勢力を拡大するので
最終的にはまた乳酸菌が住むことになりますが、それには48時間ほどかかるようです。

黄色ブドウ球菌には48時間もあれば十分。
傷口まで到達を果たします。
長旅を終えたブドウちゃんを傷口で待つのは薬で焼け死んだ組織。
ご当地メニューの焼肉でおもてなしするようなもんですね。
この肉を食うことで、ブドウちゃんは爆発的な増殖を始め、
より強く、多くの仲間を作り、無防備な傷口で暴れ始める。
程なくしてその暴動は体の免疫力に鎮圧されることになるのですが
ブドウちゃんの絶対数が少なければ、暴動さえ起きず鎮圧されることだってあるんです。

これだけしつこく書けば誰だって分かるよね。

傷口に消毒液をぶっかける行為は
表皮の免疫力を奪い、雑菌の増殖を助け
あまつさえ、その雑菌に餌を与える事と同義


これを知った上で、まだ消毒液をぶっかける人は
きっと叩かれると嬉しいもっとって種類の人なんじゃないかね。


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posted by 猫耳将軍 at 01:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 新常識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする