2011年03月09日

怖いお薬?ステロイド。

皆さんこんばんは。
最初で最後となるかもしれない2日連続更新となります。
いよいよと言うか、やっとと言うか。
今回はステロイドについての記事です。

今回は、店でお客さんからよくされる質問という形で説明をして行こうかと思います。



Q、ステロイドって体の中に蓄積されて危ないって聞いたんだけど、そこんとこどうなのよ?

A、蓄積は無いね。ないない。
まず、副腎皮質という内臓の表層から出るホルモンを大雑把にまとめてステ  ロイドホルモンと呼んでいます。
  これは副腎皮質が正常に機能していれば、日常的に誰にでも発生するホルモンな訳です。
  そんなモノを排除する力を体が持ってないとかおかしいでしょ?
  ヒトが排除できない物質ってのは、本来自然な状態では体に発生し得ない物質ってことだ。
  一昔前に流行った農薬やらダイオキシンなんてのがその最たるものだ。あんなもん自然界に存在しない。
  結果、体の中にだんだん溜まってエライことになる。水銀でそれが起こると水俣病っつー病気になるよね。
  一部、ビタミンとかにも内臓に溜まっちゃうタイプがあるんで注意が必要なんだけど
  あまりに脱線しちゃうからまた今度ね。
  こうして更新の宿題が増えて自分の首を絞めることになるんだけどキニシナイ。

Q、ステロイドって長期的に使ったら危ないんでしょ?

A、長期間使うってのはステロイドに限らず、あまりよろしくない。
  ステロイド軟膏ってのは主に皮膚炎を治すために使われる。
  これを長期間使わなきゃならないって事は、皮膚炎の原因  を断てていないということですね。
  皮膚炎は確かに不愉快だけど、体が異常を訴えているから不快にしているんだ。
  本当にヤバいのは炎症じゃなく炎症の原因なんだから
  原因を無視して結果だけ無理矢理止めるような対処療法はちょっと乱暴じゃないかね。

Q、ワタクシ、ステロイドなんて一切使いませんから!他に何か良い薬無いザマスか!?

A、へぇ。その割にはテメェが使ってるインシュリンもガスター10も喘息の吸入もみーんなステロイドなんだがね。
  どうしてもってんなら非ステロイドの軟膏やクリームでも使えばいい。
  ただし、皮膚炎に関して言うなら、絶対にベストな選択ではない。むしろワーストとまではいかずともバッドと 言っていい。
  と言うのは、ステロイドをここまで忌避する国ってのは他国に例がないのですよ。
  そこで非ステロイド薬として色んな薬が製品化され今に至るのですが
  こいつがどうにも有効と言って良いほどの効果が見えない困ったちゃんなわけです。
  ぶっちゃけ、海外でこんなもんの需要はほぼ皆無ですし
  効果の薄い薬をずーっと使ったがために皮膚が黒ずんでしまったり。
  (ステロイドの副作用という人もいますが、これは中途半端な治療を長期に渡って施した時に現れる
  典型的な症状です。ステロイドのせいというより、使うステロイドの強さを誤ったヤブ医者のせいです)
  日本でもアトピーのような原因のはっきりしない慢性皮膚炎にはむしろ悪化の危険性アリとされています。
  それでも使いたいなら止めないよ。
  効果のわりに高いし効き目が弱いから連用してくれていい売上げになるし。毎度ありー。

Q、麻薬みたいに依存症になるんじゃねえのかよ?

A、そりゃお前さん次第だ。他人の感性にまでおいらは責任持てないよ。
  と言うのは、まず、ステロイド自体に麻薬やアルコールのような依存性は一切ありません。
  皮膚炎に対してあまりに顕著に効果があるもんだから、それまでステロイドを使ってなかった奴が
  ステロイドを手放せなくなると言う、それだけの話です。
  繰り返しますが、肉体的な依存性は一切確認されてません。  2番目のアンサーに通じるものがあるけど、原因が分からず漫然と炎症を止めていると
  連用しなきゃならない羽目になるわけです。

Q、じゃあオリンピックのたびにステロイド検出されて失格とか聞くけどアレは何なんだよ?

A、この嘘っぱちのイメージがでかいんだよね。
  ドーピングに使われるステロイドってのは正しくは『アナボリック・ステロイド』と呼ばれるもんです。
  副腎皮質ホルモンのステロイドとは全く別物で、男性ホルモンに分類されるべきものです。
  日本のマスコミが、これらを明確に区別せず、単に「ステロイド」と呼称するため、
  (そもそも、アナボリックとでも呼べばいいのに未だにステロイドと呼称する辺り、悪意すら感じる)
  知識のない一般人が混同するのも仕方が無い面があります。
  このアナボリックは主に骨や血肉の構成に関わる病気に使われる場合があるようですが
  そこらへんは凡庸な薬屋の範疇からは大きく逸脱しているため、ボロを出さないためにも説明は割愛します。
  ちなみに、まず副作用でその薬を語るのは、おいらの最も嫌悪するところではありますが
  wiki先生の受け売りで良ければアナボリックの副作用だけ挙げましょうか?

  肝障害、悪性肝臓腫瘍(肝臓癌)、前立腺癌、高コレステロ−ル血症、高血圧症、心筋梗塞、糖尿病、
睡眠時無呼吸症候群、性腺刺激ホルモン分泌低下性性機能低下症、体液性免疫異常、ニキビ、
  筋断裂、毛髪の消失、しゃがれ声化あるいは金切り声化、多毛症、鬱病的症状、妄想、気分変動の激化、
パラノイア、苛立ち、使用者が男性の場合『女性化』、使用者が女性の場合『男性化』、思春期前期における早期骨端閉鎖


などなど、などなど。皮膚も骨もハラワタも精神もボロボロだねこりゃ。
  あと、こんだけいっぺんに色んな臓器がやられちまうと、激ヤセします。
  もちろん、痩せるというよりやつれるという表現にすべきなのですが
  そんなの食べながら運動せずにお手軽にヤセたいスイーツ共には関係ありません。
だから、海外の未認可激ヤセ薬からのアナボリックが検出される事が今でもたまにありますね。
  ヤセ薬、正体見たりアナボリック。・・・字余り。
  まあ、命削ってまで痩せたい人の気持ちはおいらにはきっと一生分かりません。

  ・・・・んっふっふ。
  これらの副作用群こそ、一般の人がステロイド軟膏の副作用として恐れる原因にかなり近いんじゃないかな?
  もちろんステロイド軟膏にだって重篤な副作用はある。
  アレルギー反応が起きてしまえば却ってひどい皮膚炎や、使い方を誤れば内臓にダメージを与えることだってある。
  でもね『筋肉増強剤として使うステロイドに「正しい使い方」というものは存在しない』とまで言われる
  アナボリックと、ステロイド軟膏を同一視するのがどれだけアホらしい事か。
  せめてこの記事を見たあんたくらいには分かって欲しいよ。

Q、じゃあこの皮膚炎にはどんだけ使えば良いんだよこのヤブ薬屋め。

A、まずはこの屏風から虎を出してください。

  もとい、まずはその皮膚炎を見せて下さいな。話はそれからです。
  口頭でこれこれこんな風にただれてんだYO!なんて言われてもド素人の説明なんて全くアテになんねえんだわ。
  だってお前らおいらが黙って聞いてたら化膿しててもそれを尋ねるまで言わないじゃねぇかよ。
  「このくらいの炎症なら大したこと無いな!いつも通り!」ってやかましいわ。
  医者でも間違えるのに、素人が本当に正しく判断できるならおいら失業ですよ。
もちろん、どんな状態なのか詳しく知らなきゃならないのはこっち側の義務ですし。
  それをあんたらが言わなかったからと言っても、間違った薬を出せば悪いのはこっちな訳です。
  だからこそ、見せてくれ。
  「とにかくすげぇ皮膚炎なんだ!」なんて情報しか与えられないなら
  あんたらの常識だと炎症と化膿、潰瘍くらいだろうけど
  こっちは色んな症例見てるんだから。あんたらが一生見る機会も想像もつかないくらいのグチャドロなのも想定できるんだよ。
  ヒトの想像力には大きな個体差がある。
  特にステロイドってのは強さが5段階で、塗る場所によっても出す薬を変えなければならないデリケートなもんなんだ。
  頼むよマジで。

Q、これ、前に病院で貰ったもんなんだけどさ、また同じ感じの炎症が違うところに出たから使っていいよね?ね?

A、こういう事言うヤツは決まって、医者に同じことを訊くなんて絶対にしないんですよね。
  だって本当はそんなことして良い訳がないってのが分かってるから。
  それすら分かってない人は、いちいち薬屋に来てそんなことを訊くなんてしない。
  心のどっかで免罪符が欲しいって訳です。

  おいらはそんな人間臭いヤツが大好きなので免罪符はあげません。
  代わりにとつとつと説教をくれてやります。
  大概が爺さん婆さんだけど関係ありません。説教します。
  長い話になるから特別に椅子を用意してやって、それでも説教します。
  「腕を1とするなら、背中は1.5!アゴは10!デコは6!チンコは40!」ってね。
  あ、すんごく大雑把に簡略化したステロイドの吸収率の話です。
これもちなみにですが、一番吸収しづらいのが足の裏で0.14倍ね。
  正確に言うと、ちんこじゃなくタマタマですが、こいつの吸収率が42倍。
最大でざっと300倍くらい吸収率が違うわけです。
  皮が薄くて、細かい血管が沢山通っている所ほど吸収率は良いんですね。
  腕で使うためにお医者さんが出した薬を顔に使っちゃうと、場所によってはお医者さんの想定より
  10倍以上の負担がかかっちまう、ってことです。
  ちょっとデータが見当たらないですが、たぶんちんこと鼻の中と口の中は吸収率は似たり寄ったりだと思いますよ。
  あ、やっぱり口内はその中でも率が高いかも・・・・まあいいや。
どっちにしてもそういう粘膜に塗ること自体おいらは禁止しちゃうからデータ探すのめんどいゲフゲフン。
  まあ、泌尿器科にすら行きたくない、見せたくないって人はいるし
どうしても、って人には最弱のステロイドは出すけどさ。
  ウイルス性や菌性の感染症だったらステロイドは逆効果なんだぜ?

  だってちんこの炎症なんてだいたい性病かインキンだろうが畜生!
  さっきも言ったけど、見れない炎症にステロイド売るのは嫌なんだって!
  おまけに最大倍率ドンで300倍だぜ!?
  フリーザと戦った時の悟空でさえ20倍が限界だったんだぜ!?
  どんだけ限界超えてるか分かりそうなもんだろうがよ!


げふん。
大体の人が思い浮かべる誤解はきっとこんなもんでしょう。
これでもまだ、ステロイドは嫌だってヤツは、非ステロイド使って
おいらを儲けさせるついでに肌をボロボロにすりゃあいいのさ。


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なかなか笑える内容になっております
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posted by 猫耳将軍 at 00:06| Comment(8) | TrackBack(0) | 軟膏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする